寒い季節はホットココア、暑い季節はアイスココアと一年中楽しめるココアですが、皆さんはどうやってココアを飲みますか?
缶やパックの商品か、自宅で飲む場合は市販の粉のミルクココアを水かお湯で割っていただくというのが一般的でしょうか。
もちろんお手軽でおいしいですが、ちょっと手を加えるだけで美味しいカフェの味が再現できますよ(^^♪
【ココアが出来るまで】
何気なく飲んでいるココアですが、実はたくさんの工程を経て出来ているのです!
ココアはチョコレートの原料であるカカオの実から作られます。まずはココアが出来るまでを簡単にご紹介しますね。
- カカオの木から実を採り、中から原料になる豆を採取。
- 取り出された豆は発酵&乾燥。
- 豆の皮を取り除き、粉砕し焙煎。(この工程で出来たものをカカオニブと呼ぶ。)
- 焙煎した豆(カカオニブ)をさらに磨砕。カカオマスと呼ばれるものを作る。
※脂肪分(ココアバター)が多いので磨砕するとドロドロに。 - カカオマスから一定量の脂肪分(ココアバター)を絞り、ココアの塊(ココアケーキ)を作る。
※ここで絞られた脂肪分(ココアバター)はチョコレート製造に使用。 - ココアの塊(ココアケーキ)を粗く砕き、さらに細かく粉砕する。
※ココアパウダーの出来上がり☆
といった感じです。
工程6までだと砂糖や粉末ミルクなどが入っていないため、甘くないココアパウダーとして製菓の材料に。
もちろん砂糖・ミルクなどを加えれば美味しく飲めますよ。
ここに砂糖や粉末ミルクを加えると、ご家庭でも簡単に出来るミルクココアになります。
【ココアやチョコレートに含まれる素敵な成分】
ココアやチョコレートにはカカオポリフェノールという抗酸化作用が期待できるカカオポリフェノールが含まれています。
また、ストレスを緩和する作用もあるので、リラックスにはおすすめですね。
その他にもミネラル類や食物繊維、鉄や亜鉛といった栄養素も含まれています。
なんだか体にうれしい要素がいっぱいですね。
【美味しいココアの作り方】
実はココアはちょっと手間をかけて練って上げるだけでもとっても美味しくなるんです。その上、たくさん作って冷凍しておけば使いたい分だけ牛乳などで割って飲めるから意外とお手軽ですよ。
☆材料☆
ココア(砂糖や粉末ミルクなどが含まれていないもの)
砂糖(ココアよりも少し多めに入れたほうが甘みが引き立ちます)
水(またはお湯)
※たくさん入れると煮詰まるまでに時間がかかるので、ココアの2~2.5倍位を目安に
☆作り方☆
- 鍋にココア・砂糖を入れて軽く混ぜ、水を加えてよく混ぜる
- 弱火にかけて混ぜながらゆっくりと練る※鍋の周りの焦げ付きに注意!
(練ると粉っぽさもなくなり、風味も増しておいしいです) - つやが出てとろっとしてきたら完成!
※たくさん出来たらきれいな容器に入れて冷まし、冷凍庫へ
飲む時は必要な分をカップに入れて温めた牛乳をお好みの量入れてどうぞ。
※冷たい牛乳にも溶けますよ。
【アレンジメニュー】
練りあがったココアに温かい牛乳を注ぐだけでも十分おいしいですが、ちょっとリッチに生クリームを足してもコクが出て美味しくいただけます。
お好みでバターを加えてもいいですよ!
ブランデーなどをひとたらしすれば大人の味わいに!
また、香りつけにシナモンパウダーをふってみたりローズマリーを加えても通な味が楽しめます。
ぜひいろいろな味を試してみて下さいね。
ちなみに、ココアが余ってしまったら・・・お菓子作りはもちろん、カレーの隠し味に入れてみて下さい。
苦みやコクがプラスされて美味しいですよ。
(よくチョコレートを隠し味に入れる事がありますが、それと同じですね。でも、ミルクココアだと甘すぎちゃうかも!?)
Text by さゆり/食育インストラクター