清涼感のある爽やかな甘味が特徴的な「さくらんぼ」!
その鮮やかな赤色とツヤから、“初夏のルビー”と称されています。
今回は、今が旬の国産のさくらんぼにスポットを当て、その魅力をご紹介していきます!
【さくらんぼってどんな果物?】
さくらんぼは、バラ科サクラ属に属する果物です。
果実は赤色の他に、品種によっては黄白色・赤黒や紫がかったものもあります。
漢字では「桜桃(おうとう)」と書きますが、元々桜の実を指す「桜の坊」が「桜ん坊」に変化し、さくらんぼと呼ばれるようになりました。
主流なのは国内生産量の7割近くを占める「佐藤錦」という品種。
黄みがかった実は甘味が強く、酸味が柔らかいのが特徴です。
また、輸入されているさくらんぼの事を総称し「アメリカンチェリー(ダークチェリー)」と呼びます。
果皮・果肉ともに赤紫色で大粒な実は、強い甘味と香りを持っています。
【さくらんぼの注目成分】
さくらんぼはその小さな果実の中に、沢山の栄養素が詰まっています。
その栄養素の一部をご紹介します。
●ソルビトール
爽やかですっきりとした甘さの甘味成分。
便秘の改善や大腸がんの予防に効果的です。
他の糖類とは異なり虫歯になりにくいとされ、虫歯予防の甘味料としてガムなどにも使用されています。
(※ソルビトールは小腸で消化や吸収がされにくい為、多量に摂取するとお腹がゆるくなり下痢症状を起こす可能性があります。
ガムのパッケージに「一度に多量に食べると、体質によりお腹がゆるくなる場合があります」などと記載されていますが、ソルビトールの一日の許容摂取量は今のところ明確に定められていません。
さくらんぼに含まれるソルビトールは天然の物なのであまり心配はありませんが、食べ過ぎにはご注意ください。)
●アントシアニン
実の鮮やかな色はアントシアニンという色素によるものです。
ブルーベリーなどにも多く含まれ、眼精疲労や生活習慣病の予防に効果的です。
●カリウム
カリウムには体内のナトリウム(塩分)を体外に排泄する働きがあり、むくみや高血圧の予防に効果を発揮します。
●鉄
果物の中でも鉄が豊富に含まれており、貧血改善に効果的です。
【美味しいさくらんぼの見極め方☆】
- 果皮に光沢とハリがあり、色が鮮やかなもの
- 軸は茶色ではなく、青々としているもの
- 果皮の黒ずみや褐色の斑点があるもの、傷があるものはNG!
(輸送中に傷みやすいので、よくチェックしましょう!)
さくらんぼは保存がきかない果物ですが、その分季節の訪れを告げる果物でもあります。
可愛らしく美味しいさくらんぼ、是非召し上がってみてはいかがでしょうか?
Text by ろい/食育インストラクター