老化は生きていく上で止める事の出来ない現象・・・。
でもあきらめないで!身近な食材を賢く食べて酸化しにくい体作りを目指しましょう☆
【アンチエイジング効果が期待出来る栄養素】
アンチエイジングとは抗加齢や老化防止といった意味合いの言葉。
老化のメカニズムはまだまだ解明されていない部分も多いですが、体内に取り入れられた酸素の一部が体の中で変化する際に酸化力の強い活性酸素へと変化し、老化が促進することが分かってきました。
ですが、私達にはアンチエイジング効果が期待できる強い味方がいるのです!
それは、抗酸化物質と呼ばれる栄養素達。特にビタミンE・C・β-カロテン(ビタミンA)はその代表格。
その他、フラボノイドも効果が期待できる栄養素です。
【ビタミンE・C・β-カロテン(ビタミンA)とは】
ビタミンEは「若さや美貌を保つ栄養素」といわれているビタミン。
アルコールや油脂類に溶ける脂溶性で、細胞膜を健全に保ち、老化防止などの働きが期待できます。
アーモンドやクルミなどの種実類、大豆(枝豆も含む)・小豆といった豆類・かぼちゃや油脂類に多く含まれています。
反対にビタミンCは水溶性ビタミンで油脂類には溶けにくく、水に溶けやすい性質です。
コラーゲンの合成や筋肉・皮膚・血管・骨の強化や鉄の吸収率を高める効果、抗がん作用等が期待できます。
レモンなどのかんきつ類をはじめ、柿やカリフラワー、パセリなどに多く含まれます。
β-カロテンは体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAはビタミンEと同様に脂溶性です。
皮膚やのど、消化器官などの粘膜を正常に保ち、免疫力を高めて感染症なども予防します。
また、β-カロテンは抗酸化力を持ち、活性酸素を除去する働きが期待できます。
その他、ガンや老化の抑制も期待できます。
β-カロテンは主に緑黄色野菜に多く含まれ、人参はその含有量が多いことで知られています。
その他小松菜や春菊・ほうれん草などにも多く含まれています。
ビタミンAは動物性食品に多く含まれ、レバーやあんきも・ウナギ、銀ダラなどがその代表格です。
【フラボノイドとは】
フラボノイドはポリフェノールの一種。植物に多く含まれる淡黄色色素で、ビタミンPとも呼ばれています。
このフラボノイドは構造の違いで様々な種類に分類されます。
レタスや春菊・玉ねぎ・大豆・緑茶やかんきつ類の皮などに多く含まれています。
これらはポリフェノールの一種なので、抗酸化作用が期待できます。
【栄養素を効率よく摂取するには】
ビタミンEはビタミンCと一緒に摂ると抗酸化力がアップすると言われています。
また、β-カロテン(ビタミンA)と一緒に摂るのもお勧めです。
ビタミンCは水溶性なので、長時間茹でたりすることで減少する可能性が高まります。
なので手早く茹でたり、蒸して召し上がると損失が少なくて済みます。
β-カロテン(ビタミンA)は脂溶性のビタミンなので、生で食べるよりも炒めたり揚げたりして食べると効率よく吸収出来ます。
【摂取する際に気を付けたいこと】
体に良い働きが期待できる栄養素ですが、過剰に摂取するとかえって体に負担をかけ、様々な不具合が生じる事があります。
特に脂溶性のビタミン類(今回ご紹介した中ではビタミンE・ビタミンA)は体に蓄積しやすいので注意しましょう。
ビタミンEは健康な方であれば過剰症が起きにくいと言われていますが、長期間過度に摂り続けると、軽度の肝障害が起こるとの報告もあります。
ビタミンAは脳圧高進症(頭痛や嘔吐を引き起こす)や骨障害、脂肪肝などが引き起こされたり、妊娠初期に過剰摂取すると胎児の奇形や流産が起こりやすいといわれています。
ただし、β-カロテンとして摂取した場合は体内で必要量のみビタミンAに変換されるので、過剰症は起こらないといわれています。
逆にビタミンCは水溶性の為、必要な量以外は体外に排泄されるので過剰症の心配はいりません。
日々食事から摂取する栄養素は体に良い反面、不足したり摂り過ぎたりすると体に様々な変調をきたします。
日頃から適量を毎日摂るという事を心がけて健康な体を手に入れましょう。
サプリメントを併用している方は特に過剰症に気を付けましょう。
サプリメントはあくまで補助的な目的で使用し、きちんと食事から栄養を摂取して下さいね。
Text by さゆり/食育インストラクター