9月3日は「睡眠の日」☆ぐっすり深い睡眠、とれていますか?

暑さが少しずつやわらいできましたが、皆さんはしっかり眠れていますか?
今回は、生きていくうえで欠かせない「睡眠」を、食の観点から見ていきたいと思います!

【「睡眠の日」、ご存じですか?】

「睡眠の日」は、睡眠に関する正しい知識の普及と国民の健康増進への寄与を目的に、睡眠健康推進機構が制定しました。
3月18日を「春の睡眠の日」、9月3日を「秋の睡眠の日」と定めています。
3月18日は『World Sleep Day』に合わせたもの、9月3日は『ぐっすり』の語呂合わせだそうです。
また、春・秋とも、睡眠の日を中心にその前後1週間を「睡眠健康推進週間」としていて、国民の生活の質(QOL)の向上や、規則正しい生活リズムの確立に繋げるさまざまな運動が展開されます。

【安眠をサポートしてくれる栄養成分】

健康管理に欠かせない、規則正しい生活リズムを作るためには、決まった時間に食事をすることが重要なポイントとなります。
また、どんな食事をとるかによっても睡眠の質が変わってきます。
今回は、安眠に導いてくれる栄養成分の一部をご紹介します。

●トリプトファン
必須アミノ酸のひとつで、脳内の神経伝達物質セロトニンの材料となり、脳をリラックスさせる働きがあります。
牛乳や乳製品、カツオ、バナナなどに多く含まれています。
なかでも牛乳には神経を鎮めるカルシウムも含まれているのでおすすめです。
セロトニンの合成は、日中に太陽の光を浴びることで促進されるので、摂取するのは朝が◎です!

●ビタミンB6
トリプトファンとともに、セロトニンの合成に働きます。
バナナは、トリプトファン・ビタミンB6どちらも多く含んでおり、快眠にもってこいの果物
です。

●グリシン
アミノ酸の一種であるグリシンは、体を温めて睡眠に入りやすい状態を作り出し、さらに睡眠リズムを整えてくれる効果があります。
グリシンは、エビやホタテなどに多く含まれています。


【良質な睡眠をとるために心掛けたいこと】

眠りの質を上げるには、やはり体内時計を整えて、眠りにつきやすくすることが重要です!
それには規則正しい生活、特に朝・昼・夕の食事を規則正しくとるのが効果的です。
なかでも朝食は体内時計を正常化させる作用が強いので、欠食する習慣のある方は改善しましょう!
また、満腹や空腹だと目が冴えてしまうことがあるので、夕食は寝る2~3時間前には済ませ、消化のよいものを腹8分目にとどめましょう。

【寝酒は逆効果?】

不眠解消のために、寝酒を飲むという人も居るのではないでしょうか?
実際、お酒には神経の緊張をやわらげる作用があるので、寝入りはやわよくなります。
しかし、飲酒量が多い場合は眠りが浅く、すぐに覚醒してしまうため、体が十分に休まりません。
寝酒が習慣化している人は、徐々に飲酒量が増えてしまう傾向があるので、お酒に頼り過ぎないよう注意しましょう!

‟人は毎日何時間眠ればよいのか?”
実は、この答えに絶対的な基準はありません。
睡眠は体質や性、年齢など個人的な要因に影響されるためです。
「睡眠をきちんととることができたかどうか」は、日中眠くなることなく過ごせるかが目安となります。

睡眠は脳と体の疲れを取り、機能を回復させる働きがあります。
不眠や寝つきが悪い方は、現在の食生活を見直してみると、解決のヒントが見つかるかもしれませんね☆

Text byろい/食育インストラクター