気がついたときにはついている脂肪。
少しずつ増えていくので、自覚したときにはベルトやスカートがキツくなっているなど、早急にダイエットを考えなればいけないこともしばしばです。
今回はついた脂肪を落とすために効果的な食べものについてお話します。
【一品ダイエットは禁物】
ダイエット法のなかには、置き換え系と言う方法があります。
朝食(夕食)を○○にするだけ、など、誰でも簡単にできることが魅力として紹介されています。
しかし、こちらのダイエット方法、体重を落とすことは可能ですが、脂肪燃焼という観点からみると、推奨しがたい方法です。
基本的に、脂肪は代謝(燃焼)しないと減らすことができません。
代謝にはバランスよくいろいろな栄養を摂ることと、日々の活動が必要です。
そのため、一食でひとつの食品からしか栄養素を摂れない置き換え食にすると、栄養バランスが崩れやすく、脂肪燃焼がうまくできないことがあります。
体重は落ちたけれど、気になる部分はプヨプヨしたまま…にしないためにも、1日3食をきちんと食べた方が近道なのですね(※揚げ物などの高エネルギーなおかずは控えたほうがよいですが)。
【脂肪燃焼を高める食品あれこれ】
代謝に関わる栄養素はとてもたくさんあり、それぞれの役割が影響しあっています。
これだけ摂れば大丈夫!という栄養素はありません。
とはいえ、脂肪燃焼(代謝)の目的が最優先であれば、率先して摂りたい栄養素もあります。
●ビタミンB群
代謝に必要となる栄養素は、ビタミンB群があります。
特にビタミンB1・B2・ナイアシンは脂肪の代謝に欠かすことのできない栄養素です。
ビタミンB1は玄米などの精製されていない穀類に多く含まれるので、脂肪燃焼を心がけるなら、まずは精白米や精製小麦(ふすまがなく、白いもの)などを控え、主食を玄米や全粒粉などを使ったパンなどに切り替えるのがおすすめです。
食物繊維が増え、血糖値の急上昇を抑える効果もあるので、消化がゆっくりになるメリットもありますよ。
ビタミンB2はレバーや卵・乳製品・納豆などに多い栄養素です。
玄米ご飯に卵や納豆を組み合わせて食べると、ビタミンB1も一緒に摂れます。
ナイアシンは広く食品に含まれるので、一般的な食事をしていれば、十分な量を確保できます。
●緑茶の代名詞、カテキン
脂肪の代謝を促す働きが期待できる栄養素には、カテキンがあります。
主に緑茶に多く、脂肪の分解と消費に働く酵素の活性を高めるとして、特定保健用食品(トクホ)の許可を受けることもあります。
緑茶には運動機能を向上させるカフェインも含まれるので、シェイプアップで有酸素運動をする予定のあるときは、始める30分前ぐらい前に緑茶を飲んでおくと効率アップが期待できます。(※緑茶には利尿作用があるので、運動中・運動後の水分補給にはあまり向いていません)
また、緑茶はエネルギーがほとんど無い飲み物であることも注目したいポイントです。
糖類の入った甘い飲み物を飲む習慣がある人は、飲み物を緑茶に変えることで、摂取エネルギーを減らし、体脂肪も燃焼しやすくなります。
●辛いもので燃やす?唐辛子
唐辛子に含まれるカプサイシンは脂肪燃焼を促す効果があります。
ただし、そのほかの香辛料にはカプサイシンが含まれていないことも多く、辛いものなら何でも脂肪燃焼が促進されるわけではないので注意が必要です。
また、カプサイシンは刺激が強い成分なので、多食すると体調不良を起こすこともあります。
味のアクセント程度に、無理のない範囲で食事に取り入れるのがよいですね。
脂肪を減らすのは、体重を落とすよりも難しく、時間がかかります。
しかし、健康的に脂肪が減れば、体形が締まって見え、実際の体重よりも痩せて見えるなど、努力に見合った結果がついてきます。
ぜひ今回の情報を役立てて、引き締まったボディを手に入れてくださいませ☆
Text byはむこ/食育インストラクター