「肩こり」は多くの日本人が症状を訴え、「肩こり」のために病院を受診し、治療を受けている患者さんは少なくありません。実際、厚生労働省が平成28年に実施した大規模調査では、自覚症状として肩こりを挙げる方は女性で1番多く、男性も2番目に多い結果となっています。
(厚生労働省 「国民生活基礎調査の概況」参照)
もはや『国民病』とも言える肩こりですが、食事からもケアできるのです☆
今回は、肩こりの緩和に効果的な「かぼちゃ」に注目してみました!
【そもそも、肩こりってどうしてなるの?】
私たちの体は本来、疲労物質などの老廃物をスムーズに排出し、筋肉の健康を保っています。
しかし、慢性的な筋肉疲労や血行不良が続くと、筋肉に十分な酸素や栄養素が行きわたりにくくなります。
すると、筋肉に老廃物がたまり、筋肉がかたくなることで周辺の神経が刺激され、こりや痛みが起こります。
肩こりは、普段の生活が原因で起こることがほとんどです。
その原因と考えられる生活習慣がこちら!
- 長時間の同じ姿勢
- 目の酷使
- 体の冷え
- 運動不足
- ストレス
どれも身近なものばかりで、複数該当するという方も多いのでは・・・?
ますは、入浴して体を温めたり、ウォーキングやストレッチなどで体全体を適度に動かすことから始めてみるとよいかもしれませんね☆
【肩こり解消には、「かぼちゃ」がおすすめ☆】
血流が悪くなり、老廃物などがたまりやすくなった体を改善するには代謝をよくしたり、血行を促進することが大切です。
そんなときにおすすめなのが「かぼちゃ」!
かぼちゃには、血行促進に働くビタミンE・疲労回復に役立つビタミンCが豊富に含まれています。
現在、主に流通しているのは“西洋かぼちゃ”と呼ばれる品種で、甘味が強く加熱するとホクホクとした食感になるのが特徴です。
国内では7月ごろから収穫されますが、かぼちゃはさつま芋などのように収穫してから2~3ヶ月おいたころが食べごろです。
ということは、まさに今ですね☆
また、こりやだるさの原因となる疲労物質「乳酸」の分解を促すクエン酸を含む食材(酢やレモンなど)と組み合わせるとより効果が期待できます♪
【肩こりにアプローチ!かぼちゃを使ったお手軽レシピを作ろう☆】
おかずだけでなく、スイーツやスープなどさまざまな料理で楽しめるかぼちゃ。
今回は、手軽に作れて常備菜にもなるレシピをご紹介します!
【かぼちゃのマリネ】
<材料(作りやすい分量)> 調理時間:15分(味をなじませる時間は除く)
かぼちゃ・・300g
A水・・大さじ2
A酢・・大さじ1・1/2
A砂糖・・大さじ1
A塩・・小さじ1/2
<作り方>
- かぼちゃは種とワタを取り、皮付きのまま7~8mm厚に切る。
- 耐熱容器に(1)を並べ、ラップをふんわりかけて600wの電子レンジで4分加熱し、そのまま5分ほど置く。
- ボウルにAを入れよく混ぜ合わせ、バットに移し(2)のかぼちゃを温かいうちに加え、20分ほど味をなじませる。
「かぼちゃ+酢」という肩こりに効果的な食材を組み合わせた1品です。
火を使わず、手軽に作れるのも嬉しいポイントです☆
今回は皮が気にならないよう、薄切りにしました。
皮には、強い抗酸化作用があり肌荒れや風邪予防に働くβ-カロテンが豊富に含まれているので、捨てずに食べるのがおすすめです。
このマリネは冷蔵庫で5日ほど保存が可能です。
昆布や赤唐辛子で風味づけしたり、レーズンやローズマリーを加えたりしてもおいしいですよ♪
いかがでしたか?
肩こりは身近な症状のひとつですが、実は明確な定義がなく、個々人が「こり」「張り」「重だるさ」「こわばり」「つっぱり感」「痛み」「違和感」などを表現している言葉なのです。
悪化すると頭痛や吐き気をともなうこともあり、生活に支障をきたす場合もあります。
その際は、早めに病院(整形外科など)で診てもらうようにしましょう。
まずは、自分にできる第一歩として、食事や生活習慣の見直しから始めてみてはいかがでしょうか?
Text by ろい/食育インストラクター