暑い日が続くと食欲がなくなり、冷たい麺類やアイス・ジュースなどを多くとりがち・・・という方も少なくないのでは?
しかし、そんなときこそ食事をおろそかにせず、しっかり食べることが大切です!
今回は、夏バテ予防に効果的な食材“豚肉”に注目してみました☆
【その習慣、さらに夏バテを悪化させているかも!?】
何気なく行っていることが、疲れを助長している可能性があります。
皆さんはいくつあてはまりますか??
●炭水化物のみの食事
ごはんやパン、麺類など糖質の摂取量が増えると、それらの代謝にはビタミンB群が必要となり、大量に消費されます。
ビタミンB群が不足してしまうと、糖質をエネルギーに変換できずに疲労を招きます。
●たんぱく質の不足
肉や魚、卵などのたんぱく質を多く含む食品が不足すると鉄の欠乏を招き、全身への酸素の運搬や老廃物の排出が滞って疲れやすくなります。
●食事を抜く
本来1日3食のところを1食・2食に減らしてしまうことで、1日に必要なエネルギーや栄養素を補給できず、疲労を回復しづらい体になってしまいます。
●遅い時間の食事をとる
夜遅くに食事をとると、本来であれば体を休める時間に消化器官が働くことになり、それを管理している自律神経も休むことができなくなります。
自律神経の疲労は、疲労感に繋がりやすいので疲れを感じやすくなります。
【疲れには、どんな栄養素を摂るのが効果的?】
●ビタミンB1で疲労物質を撃退!
ビタミンB1は、疲労物質の乳酸を分解する働きがあります。
豚肉をはじめ、精白度の低い玄米や胚芽米などの穀類に多く含まれています。
●ビタミンB1は硫化アリルと一緒に摂ろう!
ねぎ類やにらなどに含まれる香り成分の硫化アリルは、ビタミンB1の体内での吸収率を高める働きがあります。
●酢や柑橘類の酸味も◎!
酢や柑橘類に含まれるクエン酸には、疲労物質の乳酸を分解する働きがあり、疲労回復効果が期待できます。
【夏バテ予防にぴったり☆お手軽メニューをご紹介!】
今回は、疲労回復に効果的な栄養がギュッと詰まった2品をご紹介します☆
【豚肉と長ねぎの甘酢炒め】
<材料(4人分)> 調理時間:20分
豚小間切れ肉・・300g
塩・こしょう・・少々
片栗粉・・大さじ1
長ねぎ・・1本
人参・・1/2本
Aしょうゆ・・大さじ3
A砂糖・・大さじ3
A米酢・・大さじ3
白いりごま・・適量
ごま油・・小さじ2
<作り方>
- 豚肉は塩・こしょうをふり、片栗粉をまぶしておく。
- 長ねぎはななめ薄切りに、人参は短冊切りにする。
- フライパンに半量のごま油を熱し(1)を入れ、表面に焼き色をつけるようして焼き、一度取り出す。
- 同じフライパンに残りのごま油を入れ、(2)を加えて炒める。
- 全体がしんなりしてきたら(3)を戻し入れ、A・ごまを加えてサッと炒め合わせる。
「豚肉+ねぎ+酢」という、疲労回復に持ってこい!の食材を組み合わせた1品です☆
ほどよい酸味がクセになるおいしさです!
【豚肉とキャベツの具沢山スープ】
<材料(4人分)> 調理時間:15分
豚バラ薄切り肉・・300g
キャベツ・・300g
ニラ・・1束
にんにく・・2かけ
木綿豆腐・・150g
A水・・4カップ
A鶏がらスープの素・・小さじ2
A酒・・大さじ3
Aしょうゆ・・小さじ1~
塩・粗挽き黒こしょう・・少々
赤唐辛子(小口切り)・・適量
ごま油・・小さじ2
<作り方>
- 豚肉はひと口大に切る。
- キャベツ・ニラはざく切りに、にんにくはみじん切りにする。
豆腐はペーパータオルで軽く水気を拭き取り、ひと口大の角切りにする。 - 鍋にごま油・にんにく・赤唐辛子を入れ弱火にかけ、香りが立ってきたら(1)を入れ炒める。
- 肉の色が変わったらキャベツを加え、全体に油がまわったらA・豆腐を入れ、中火で5分ほど煮る。
(ときどきアクを取り除きましょう。) - ニラを加え全体をひと混ぜし、塩・粗挽き黒こしょうで味を調える。
こちらは、「豚肉+ニラ・にんにく」を組み合わせました!
豚肉のビタミンB1は水溶性なので、スープであれば効率よくとることができます☆
また、硫化アリルは細かく刻むことで増加するので、にんにくのみじん切りは効果的です!
いかがでしたか?
食欲がなくなりがちな夏場こそ、栄養のある食事をしっかりとって元気に過ごしてくださいね☆
Text by ろい/食育インストラクター