寒い季節になると、唇の荒れが気になる方も多いのでは?
そのまま放っておくと、ヒビ割れたり、皮がむけて血が出るなんてことも…。
唇が荒れると、リップクリームや口紅のノリが悪くなるだけではなく、ピリピリと痛みが生じてしまいます。
今回は、体の大事なパーツのひとつ“唇”の『内側からのケア』を考えていきます!
【乾燥だけじゃない!唇が荒れる原因】
唇は、粘膜の一部に分類されます。表面が皮膚で守られていないため傷つきやすく、皮脂が出ないので乾燥しやすい箇所です。
乾燥する原因は、外的要因と内的要因の2つに大別されます。
●外的要因
- 唇を舐める癖がある
- 口呼吸をする
- 汚れを落としていない
- リップクリームが合っていない
●内的要因
- ビタミン不足
- 胃腸の荒れ
- 水分不足
リップクリームなどで外側からの保護や予防はできますが、修復はできないので内側からのケアも非常に重要です。
【ついやってしまうあの行動は、逆効果かも!?】
唇が乾くと、ついつい舐めてしまうという方も多いのでは?
お子さんだけではなく、大人もやりがちなこの行動。
これが、さらに乾燥をさせてしまうNG行為なんです!
唇を舐めるのが多くなりがちなのは、やはり冬。
空気の乾燥が原因で唇が乾き、つい舐めてしまう→さらに乾燥する→また舐める…という悪循環が起こり、唇の荒れが常態化します。
入浴してふやけた皮膚はそのまま放置すると乾燥しますが、それと同様のことが起こってしまうのです。
唾液には潤い成分が入っておらず、唇の乾燥や荒れを加速させます。
舐めるのが癖づいてしまい、エスカレートして唇の周囲まで舐めるようになると、その部分の皮膚が乾燥するだけでなく、黒ずむ可能性もあるので注意しましょう!
【体の中からの3つのケアで、唇を健康に!】
リップクリームを塗ってもすぐに乾燥してしまい、あまり効果がない場合、それは体の中の唇の粘膜を作る働きが弱っているサインかもしれません!
その働き自体を改善しないと、リップクリームを塗っても逆効果です。
今度は、塗りすぎによる唇の荒れを引き起こしてしまいます。
ここでは、内的要因に沿ってそれぞれのケアや対策をご紹介します。
■ビタミン不足
ビタミンB群が不足すると、肌や粘膜が弱くなります。
なかでも、ビタミンB2は目や皮膚・口の中の粘膜を守っているため、不足すると唇のひび割れだけでなく、肌荒れや頭皮のフケ・にきび・口内炎などを引き起こす可能性があります。
ビタミンB2は、ウナギや卵・納豆・のり・レバーなどに多く含まれています。
そのほか、免疫力アップやコラーゲンの生成に働くビタミンC、健康な体づくりに欠かせないたんぱく質も積極的に摂るようにしましょう。
■胃腸の荒れ
漢方では、唇は胃腸などの消化器官と密接な関係があり、唇の荒れや乾燥は胃腸が酷使されていたり、疲れ切っている状態を表しています。
消化器官が疲れてしまう原因の多くは、食べ過ぎと飲み過ぎです。
唇の荒れを感じたら、まずここ数カ月の食生活を振り返ってみましょう。
きっと思いあたることがあるのでは…?
お粥ややわらかく煮たうどんなど、胃腸に優しい食事を選ぶと改善が期待できますよ。
■水分不足
冬は夏に比べて、水分を意識的にとることが少なくなります。
夏同様、こまめな水分補給を心掛け、体内の水分量を減らさないようにしましょう。
唇のターンオーバーはとても早く、5日~1週間程度。
通常、肌はケアしてもすぐに目に見える効果は出ないことが多いですが、唇は毎日しっかりケアすれば、短期間で劇的な改善が期待できますよ☆
皆さんも肌や髪だけでなく、唇の乾燥予防にも気を配ってみてくださいね♪
Text byろい/食育インストラクター