健康や美容のトレンドに敏感な方なら、一度は聞いたことがあるスーパーフード。
今回はスーパーフードのひとつ、ゴジベリーについてお話します!
【実は知らずに食べている? ゴジベリー】
ゴジベリー、と聞くと聞き覚えが無いと思う方もいるかもしれません。
でも、実は多くの方が目にしたことがある食品なのです。
ゴジベリーを日本語にして書くと枸杞子(クコシ)。
つまり、杏仁豆腐やスープなど、中華料理で見かける赤く小さなクコの実が、ゴジベリーの正体です。
まだあまりなじみのない食品が取り上げられることも多いスーパーフードの中では、日本人に身近な食べ物のひとつです。
ゴジベリーは中国が原産で、日本の気候にも適応していますが、食品用での栽培・流通は少ないので、国産品よりも輸入品の方が購入しやすいです。
また、葉や根の部分も食用可能で、葉はお茶として飲まれたり、根は漢方薬の材料として使われています。
私たちになじみ深いゴジベリーの実の部分も、漢方薬としての利用法があり、肝・腎・肺の不調のときに煎じることが多いようです。
また、ドライアイなどの目の不調のときにも食べられます。
栄養素では、カリウムや鉄などのミネラル・ビタミンEやB1・B2などを含みます。
日本人に不足しがちな鉄や、抗酸化作用があり「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEが多めなのは嬉しいポイントですね。
ただし、ゴジベリーをはじめとするドライフルーツ全般にいえることですが、乾燥させて小さいからといって、もとの果実から糖質などが減ったわけではありません。
体によい栄養素が入っているから…と、ついつい食べ過ぎるとエネルギー過多になりやすいのです。
また、クコの実は食べ過ぎるとお腹が緩くなる可能性もあるとも言われています。
クコの実のだけをたくさん食べるのではなく、料理やお菓子などで少しずつ食べるようにしましょう。
今回はクコの実のほのかな甘みがアクセントになる、中華風おこわのレシピをご紹介します。
炊飯器で作るので、手間がかからず、普段の食事にも取り入れやすいですよ!
【ゴジベリー入り炊き込みおこわ】
<材料> 調理時間:30分(炊飯時間を除く)
もち米・・1合
精白米・・1合
豚肩肉(ブロック)・・200g
にんじん・・40g
干ししいたけ・・1枚
ぎんなん(水煮)・・10粒
ゴジベリー・・大さじ2
長ねぎ(みじん切り)・・大さじ1
Aしょうゆ・・大さじ1
A酒・・大さじ1
Aオイスターソース・・大さじ1
A干ししいたけの戻し汁・・大さじ1
A砂糖・・小さじ1
B水・・1・1/2カップ(煮汁の量によって調整する)
B鶏がらスープの素・・小さじ1/2
ごま油・・大さじ1
<作り方>
- 米はもち米とともに洗ってからザルに上げ、1時間ほどおく
ゴジベリー・干ししいたけはそれぞれぬるま湯につけて戻しておく - 豚肉・にんじん・干ししいたけはそれぞれ7~8mm角に切る
- 鍋にごま油を熱し、長ねぎを入れ、香りが立ったら(2)を入れて炒める
肉の色が変わったらAを入れ、全体に味が絡んだら具材と煮汁を分ける - Bと(3)の煮汁を合わせて、330mlにし、炊飯器の内釜に(1)の米とともに入れて軽く混ぜる
粗熱の取れた(3)の具材・ゴジベリー・ぎんなんを入れ、通常時間で炊飯する。
【ポイント】
- お好みで干しエビ・干し貝柱を入れるとうま味と風味が増します。
- 豚肉はブロックではなく薄切り肉を細く刻んだものでも作れます。
ゴジベリーは料理の主役になる食べ物ではないかもしれませんが、小さくて鮮やかな赤い色合いは目を引きます。
炒め物や煮物など、普段のおかずに少量加えるなどのポイント使いに向いているので、上手に取り入れてみてくださいませ☆
Text by はむこ/食育インストラクター