スーパーフードってどんな食品?その①キヌア編

健康や美容のトレンドに敏感な方なら、一度は聞いたことがあるスーパーフード。
なんとなく体によい効果がありそう?とは思っても、いったいどういうところが「スーパー」なのか、よく分からないことも…?
今回はスーパーフードのひとつ、キヌアについてお話します!

【スーパーフードとはどんな食品?】

スーパーフードという概念が生まれたのは1980年代の北米。
一部の医師や専門家などの間で、健康によい効果のある成分・栄養素を突出して含む食品をスーパーフードと呼んでいたそう。
その後、2000年代後期からメディアやSNSなどで注目されたことで、一般層にもスーパーフードという言葉が知られるようになりました。
現在は、「栄養バランスがよく、健康に良い栄養素・成分を突出して含む食品で、料理の食材としても健康食品としての要素もあわせ持つもの」がスーパーフードの定義とされます。
また、スーパーフードは食歴が長く、人体への安全性が確認されている食品であることも見逃せない要素のひとつ。
例を挙げると、日本人になじみ深い食品だと、納豆や味噌などの大豆発酵食品はスーパーフードに数えられます。
実際、これらの食品は日本スーパーフード協会がジャパニーズ・スーパーフードとして選定しています。

 【スーパーフードの代表格「キヌア」】

スーパーフードとして紹介される食品はたくさんありますが、なかでも日本で流通していて手に入れやすいのがキヌアです。
キヌアはアンデス地方を原産とする穀物で、2~3mmぐらいの大きさです。
アワやヒエに似ていて、雑穀として販売される商品に含まれていることがあります。
雑穀入りのごはんをよく召し上がる方のなかには、知らずにキヌアを食べている方もいるかもしれませんね。
味にクセがなく、色味も淡いので、ゆでてサラダの具などにしてもおいしく食べられます。
キヌアがスーパーフードと言われる理由は、同量の白米や小麦粉と比較して、食物繊維や鉄・マグネシウムなどのミネラルが豊富なことです。
これらの栄養素は玄米と比較した場合でもキヌアの方が多いため、その栄養素の高さがうかがえます。
食物繊維が豊富なことから、コレステロール値を安定させたり、血糖値の急上昇を防ぎ、食後の眠気などを予防してくれる効果が期待できます。
普段の食事はもちろん、糖質が多くなりがちなおやつで召し上がるのもおすすめです。

今回はキヌアを使ったおやつレシピをご紹介します!


【キヌア入りぜんざい】

<材料> 調理時間:25分
キヌア・・大さじ2
白玉粉・・40g
水・・30g~
Aゆであずき・・1缶
A砂糖・・小さじ2
A水・・1/2カップ

きなこ・・お好みで

<作り方>

  1. 1.鍋にたっぷりの湯を沸かし、洗ったキヌアを入れて10~15分ゆで、ザルに上げる。
  2. ボウルに白玉粉を入れ、水を半量から加え、調節しながらよく混ぜる。
    まとまってきたら(1)を入れ、耳たぶくらいのかたさになるまでよくこね、小さく丸める。
  3. 鍋に湯を沸かし、中心をへこませた(2)を入れてゆでる。
    だんごが浮き上がってきたらさらに1分ゆで、冷水にとる。
  4. 別の鍋にAを入れて火にかけ、煮立ったら火を止める。
  5. 器に水気を切った(3)を盛り、(4)をかける。
    お好みできな粉をかけていただく。

<ポイント>

・キヌアを洗うときは、ザルの目は細かいものを用意してください。
なければ茶こしで代用する・キッチンペーパーをザルの上に乗せてからザル上げするなどの方法があります。

キヌアはゆで上がったものを小分けにして冷凍できるので(※1カ月程度)、一度にたくさんゆでておくと便利です。
ごはんと一緒に炊くだけではなく、サラダなどに入れてもおいしく召し上がれるので、スーパーフードのなかでも調理に便利な食品といえるでしょう。

ぜひいろいろな形で利用して、健康にお役立てくださいませ☆

Text by はむこ/食育インストラクター