「そろそろ年齢に合わせたケアに変えていかないといけないのかも…?」
年齢が節目に近づくと、先を見越したスキンケアが気になりますよね。
今回はもちもちの肌をこれからもキープしていくための食事についてお話します。
【もち肌の基礎知識】
赤ちゃんの肌は大人と比べるとぷるぷるでもちもち…とっても羨ましくなります。
実際には、肌のバリア機能がまだ育っていない赤ちゃんの肌は大人の肌と比べるとずっとデリケート。
大人よりも入念なスキンケアが必要ですが、あくまで理想のイメージとして、「赤ちゃんみたいな肌になりたい!」という考え方があるのは事実です。
そんな赤ちゃんのようなお肌になるために外せない要素が、水分です。
もちもちの肌=弾力のある肌を保つためには、まず体内が水分不足にならないようにすることが大切です。
そして、水分を摂っただけでは、万全とは言えません。肌の角質層が水分を逃さずキープしてくれることで、肌が潤って弾力がつくからです。
加齢とともに肌が弾力を失ってしまうのは、この肌の角質層が衰えてしまうことが大きな原因のひとつなのです。
【肌の水分キープ力を上げるには?】
角質層は新陳代謝により新しく生まれ変わりますが、体ができあがった20代以降では、その速度が落ちていきます。
また、新陳代謝に必要な栄養素やホルモンの分泌が足りなければ、健康な角質が生まれなくなります。
新陳代謝をきちんと行うために必要な栄養素は、まず、エネルギー源となる糖質・たんぱく質・脂質をきちんと摂ること。
エネルギー不足の状態だと、体は脳や内臓などの生命維持に重要な器官の維持を優先するので、お肌のことはあと回しになってしまうからです。
無理な食事制限はもち肌どころか、シワなどの原因になる可能性(!)もあるので注意が必要です。
エネルギー不足の心配が無ければ、今度は健康な角質層をつくる栄養素が摂れているかを確認してみましょう。
野菜に多く含まれるβ‐カロテン・ビタミンCは、肌の健康維持に欠かせない栄養素なので、もち肌のためには不足しないようにしたいですね。
そのほか、鮭やえびのオレンジ色のもとになっている色素成分のアスタキサンチンは、抗酸化作用が高く、肌荒れや老化の予防に役立つので、普段の主菜で積極的に取り入れたい栄養素です。
今回はアスタキサンチンを含む鮭と、ビタミンCの多い柑橘を合わせたおかずをご紹介します。
【鮭の柑橘オーブン焼き】
<材料(2人分) > 調理時間:40分(つけ込む時間は除く)
生鮭(切り身)・・2切れ
塩・こしょう・・少々
じゃがいも・・小1個
たまねぎ・・1/2個
塩・・少々
レモン(薄切り)・・2枚
ローズマリー・・1本
オリーブオイル・・大さじ1/2
Aマーマレード・・大さじ1
A白ワイン・・大さじ1
A薄口しょうゆ・・大さじ1
Aレモン果汁‥大さじ1/2
ベビーリーフ・・適量
<作り方>
- 鮭に塩・こしょうを振って10分おき、水気を拭きとり、Aにつけ込んで20分おく。
- じゃがいもは皮をむき、ひと口大に切る。
玉ねぎはくし切りにし、それぞれ塩を振る。 - オーブンシートを敷いた天板に(1)・(2)を並べ、オリーブオイルを上からかけ、レモンの薄切り・ローズマリーをのせる。
- 200℃に予熱したオーブンで(3)を15~20分焼く。
- 器にベビーリーフ・(4)を盛り付ける。
<ポイント>
- お好みで季節の柑橘の薄切りを使用してもおいしく作れます。
- つけ込む前に鮭の身をフォークで刺しておくと均一に味が入りやすくなります。
毎日のお手入れで保湿するのはもちろん大切ですが、細胞が水分を保てるように、体内のケアも怠らないように気をつけたいですね。
角質層に必要な栄養素を摂り、きちんと睡眠をとって、新陳代謝がしっかりできるようにすることで、もちもちのお肌を長く保てるようにしましょう☆
Text by はむこ/食育インストラクター