ようやく9月になったと思っても、外はまだまだ炎天下。
当然、就寝時間も熱帯夜です。
普段は快眠している方でも、この時期だけはしっかり眠れないこともありますよね。
暑さが続く限り、寝苦しさはつきまとうものといってもいいかもしれません。
そんなときに役立つ食べ物に、バナナがあります。
意外かもしれませんが、バナナは睡眠を助けてくれるパワーを持っているのです!?
【9月と睡眠】
夏真っ盛りの7、8月は熱中症リスクが高く、エアコンで室温調節することが一般的になりました。
一見すると快適でも、室内外の気温差は大きく体に負担をかけます。
その目に見えないダメージがたまっているのが9月です。
そして、9月は夏休み明けや転勤など、環境が変わりやすく、ストレスも多い時期です。
体の中と外から影響をうけるので、睡眠にも悪影響を及ぼしかねません。
また、9月3日は睡眠の日として定められているので、この機会に睡眠の質を確認してみるのもよいのではないでしょうか。
睡眠の質を確認するときに最も大切なポイントは、朝、起きたときに疲れが残っていないか。
疲れがとれていないなら、何か睡眠の質を下げる原因があったのかもしれません。
精神的な原因の場合は、すぐに対処するのが難しいと思いますが、暑くて寝苦しかった、単純に睡眠不足だったなどは、エアコンの使用や、早めの就寝を心がければ改善しやすいですね。
そのほかに、就寝前に食事をとってしまうと、胃の中に未消化の食べ物が残ってしまい、睡眠の質を下げてしまいます。
心あたりがあれば、翌日からは就寝前に小腹がすいてもぐっとたえ、翌朝の朝食をしっかり食べましょう☆
【バナナで眠れる??】
「寝る前の食事がよくないのはわかるけど、お腹が減っていたら眠れない!」という方に役立つのがバナナです。
バナナに含まれるトリプトファンは、メラトニンという睡眠を促すホルモンの材料になります。
また、ホルモン分泌や神経の正常な働きに必要なマグネシウムも多いため、睡眠の質を高める効果が期待できます。
ただし、これらの栄養素が体の中で働くためには、一度消化・吸収されていなければならないことを考えると、睡眠の質を高めるから、と就寝前に食べるのはあまりおすすめできません。
また、薬ではないので大量に食べても確実に効果が得られるとは限らず、栄養バランスが崩れることもあるので、常識的な量をデザートや間食として食べるのがよいですね。
それではなぜ、就寝前にバナナを挙げたのか?
それは、バナナが調理の必要なくすぐに食べられ、胃に負担をかけにくい食べ物だからです。
眠りに支障が出るほどお腹がすいているときは、まず何か口に入れた方がよいですから、皮をむけばすぐに食べられるバナナはうってつけです。
消化に時間がかる油脂も少ないので、素早く消化でき、胃への負担も少なく済みます。
南国フルーツなので常温保存されていることが多く、お腹を冷やしたりする心配も少ないですよ。
就寝前についつい小腹がすいてお菓子をつまんでしまっているのなら、それをバナナに変えみてはいかがでしょう?
睡眠を取り巻く環境は千差万別。
必ずしも万人に効く!という方法はありません。
それだけに、自分で睡眠の状態をチェックしておく習慣をつけると、何か変化や問題があったときに気づきやすいです。
そのときはぜひ、バナナをおやつに食べながら行ってみてくださいませ☆
Text by はむこ/食育インストラクター