今回は、イタリア語で「小さなカボチャ」を意味する、旬の「ズッキーニ」についてご紹介したいと思います!
【姿はキュウリ、食感はナス?!なズッキーニ】
イタリアの「カポナータ」や、フランスの「ラタトゥイユ」に代表されるように、地中海沿岸地方でよく使われる、北アメリカ南部原産の野菜です。
イタリア料理がブームになった80年代後半ごろから、一般的に出回るようになりました。
果皮が濃い緑色で、姿はきゅうり、食感はなすに似ていますが、じつはペポかぼちゃの一種なのです。
【クセがなく低カロリーの野菜】
完熟してから食べるカボチャと違い、ズッキーニは開花後5~7日の未熟なものを食べます。
そのために、水分が多く、糖質は少ないのが特徴です。
かぼちゃの仲間としてはデンプン、糖質が少なく、1本食べても約20kcalと、エネルギーが控えめ。
しかも、ビタミンCやβ-カロテン、カルシウム、マグネシウム、マンガンなどのミネラルがバランスよく含まれているので、ダイエットに向く野菜と言われています。
【味だけでなく栄養面でも相性がよい油】
ズッキーニは油と相性がよく、特にオリーブオイルとの相性はバツグンです。
イタリアの夏野菜の煮込み料理では、一度油で炒めてから煮るのが定番。
おいしさだけでなく、β-カロテンの吸収率も良くなるため、栄養面でも有効な調理法です。
淡白な風味のズッキーニですが、バターでじっくり炒めてコクをアップさせてもおいしいですよ!
【かしこい選び方】
ズッキーニは、緑色が多く出回っていますが、黄色いものもあります。
どちらも太さが均一で、表面に傷がなく皮がやわらかく、色ツヤのよいものを選びましょう。
ヘタの切り口がみずみずしいものが新鮮です。
大きすぎるものは中がスカスカの場合があり、皮が黒っぽいものには、苦みの強いものがあるようです。
ズッキーニは色も鮮やかで、みずみずしく、大変おいしい野菜のひとつです。
しま模様や、まん丸、花付きのものまで、さまざまな種類があり、彩りも豊かなものがたくさん。
ぜひとも今が旬のズッキーニを味わってみてはいかがでしょう!
Text by ナナちゃん/食育インストラクター