私たちの食卓に欠かせないお味噌汁。
その具材の定番と言えば「わかめ」ですよね。
今回は私たちがよく食べているけれど意外と知られていない!?
旬の「わかめ」のお話です。
【わかめはいつから食べられていたの?】
食用としての歴史は古く、遺跡からわかめなどの海藻が発見されるなど、縄文時代頃から食べられてきたのではないかと言われています。
世界中で海藻を日常的に食べているのは日本と韓国くらいと言われていますが、近年では和食が注目され、わかめのヘルシーさなどから海外でも食用とされることが増えてきています。
【おいしい「わかめ」を選ぶポイント】
生のわかめは保存が利かないため、私たちが普段食べているものは、生わかめを湯通しし、冷やして塩をまぶした「湯通し塩蔵わかめ」や湯通し塩蔵わかめを塩抜きし、熱風で乾燥させてひと口大にカットした「カットわかめ」がほとんどです。
塩蔵わかめは黒みがかった緑のもの、カットわかめは黒褐色でツヤがあり、大きさが揃っているものが良品とされています。
塩蔵わかめはビニール袋などに入れて冷凍庫で保存することも可能です。
【わかめの嬉しい効能】
ビタミン、ミネラル、食物繊維を含み、特にビタミン類では抗酸化作用のあるβ-カロテンや骨を健康に保つビタミンKが豊富です。
ミネラル類では発育や代謝を促すヨウ素や、カルシウム、カリウムなどが多く含まれます。
そしてわかめの栄養素として注目されるのが、水溶性食物繊維である「フコイダン」。
フコイダンとはわかめなどの海藻がもつネバネバ成分の事で、免疫力アップや胃や腸を保護する効果が期待出来ます。
わかめは油と一緒に摂るとヨウ素やビタミンKの吸収率が高まるので、油で炒めたり、和え物やスープなどにも油を数滴加えて頂くのがおすすめです。
これから3~5月にかけてが旬のわかめ。
この時期にはスーパーの鮮魚売り場でも「生わかめ」が売られていることがあります。
塩蔵わかめ、カットわかめもおいしいけれどやはり生わかめの香りと味はまた格別!
見かけた際にはぜひ味わってみてはいかがですか?
Text by まち/食育インストラクター