鮮度が命の野菜たち!長くおいしく楽しむための保存法!

日本は一年を通して、さまざまな野菜が収穫されています。
いつでも新鮮な野菜が食べられるのはとても恵まれたことなのですが…
野菜はいくつかまとめて販売していることが多く、核家族が一般的になった近年では、半端な数があまってしまいがちです。
使うのを忘れて、気がついたら傷んでいたので捨ててしまった。
そんなもったいない事態は避けたいですよね。

捨てられてしまう野菜を減らすためにも、買った野菜は上手に保存して長持ちさせて、食材の無駄を減らしましょう!

【野菜保存の鉄則!

野菜の保存の鉄則は、肉や魚と同じく水気を極力減らすことです。
湿っているとどんどん悪くなっていくので、ペーパータオルや新聞紙に包むのが基本です。
また、野菜や果物は収穫後も呼吸していて、エチレンガスというホルモンを排出します。
このエチレンは追熟を促す一方で腐敗を早める働きがあるので注意が必要です。
冷蔵庫内は通気が悪くあっという間にエチレンガスが溜まってしまうので、より早く傷んでしまうのです。
冷蔵庫に入れる野菜や果物はそれぞれポリ袋に入れて保存するのも鮮度を保つ秘訣です。
冷蔵庫に入れる場合、寒さに弱い野菜は低温障害を起こしてしまう可能性が高いので、野菜室で保存してあげましょう。
適温はそれぞれの野菜によってさまざまですが、一般的に夏野菜は寒さに弱いと覚えておくと悩まずに済みますよ☆


【傷みやすい野菜…どうする??

一言で野菜と言っても傷みやすさはさまざま、多くの野菜はその日のうちに食べるのが一番です。
ほんの1日、2日程度なら劇的に味が変わることも少ないですが、あまりにも鮮度が落ちるのが早い野菜の場合は、保存するにも一工夫が必要になります。

傷みやすい野菜その① とうもろこし
正確には穀物ですが、乾燥させていなければあっと言う間に鮮度が落ちてしまいます。
その日のうちに食べない場合は、ゆでて冷凍してしまいましょう。
ゆでてラップに包めば冷蔵もできますが、長くても3日程度しか保存できないので注意が必要です。
冷凍の場合は2~3ヵ月程度保存できます

傷みやすい野菜その② 枝豆
枝豆は採れたてが一番おいしい!と言われていますが、それは裏返せば時間が経つほどおいしさが損なわれてしまう野菜ということも示しています。
購入してきたら真っ先に塩ゆでして冷凍!が鉄則の野菜なのですね。
冷蔵保存するよりは、冷凍枝豆を多めに作っておいて、食べたいときに必要な分だけ解凍する方がおいしさを保った状態にできます。

傷みやすい野菜その③ 水菜
葉がやわらかく、水分も多い葉物野菜の中でも別格の傷みやすさなのが水菜です。
サッとゆででから水気をよく絞って小分けに冷凍すれば1カ月程度持ちますが、せっかくのおいしい部分である水菜のハリハリした食感が失われてしまうのが難点です。
ペーパータオルに包んでポリ袋に入れて冷蔵し、翌日には食べきるようにしましょう。

傷みやすい野菜その④ ニラ
放置しているとすぐにしなしなっとなってしまうニラ。
乾燥に弱く、水気にも弱い、けれど水分が少なくなるとしおれてしまう…とってもデリケートな野菜です。
保存するときは根元を濡らしたペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れましょう。
大体3日程度は保ちます。

鮮度のよい野菜はやっぱりおいしいものです。
保存するときは出来るだけ鮮度を落とさないように注意してあげて下さいませ☆

Text by はむこ/食育インストラクター