普段の生活の中で「野菜が不足してしまう」ことや「カロリーは気になるけどこってりした料理が食べたい!!」ということありませんか?
今回はそんな時におすすめしたい新しい野菜の食べ方をご紹介します。
【ベジヌードルって何?】
「ベジヌードル」とはその言葉通り、野菜を麺類のように細長く切ったり、長く平たく切ったものをいいます。
通常の粉から作る麺類の全部、あるいは一部と置き換えることでカロリーを抑えることに一役買ってくれます。
麺の代わりに使用するほか長く平たく切って鍋の具材にしても。
また、サンドイッチの具やサラダにも使えます。
作る人のアイデア次第で色々な料理に使用することが出来るので野菜不足の現代人にとって楽しく野菜を食べる手段の一つといえますね。
【専用の機械が無いと出来ないの?】
ちまたではベジヌードルを作るためのカッターなどが出回り、大変人気があるようです。
購入してみたいけど、どうなんだろう…と思う方も多いのではないかと思いますが、そういったものが無くても簡単に作ることが出来ますよ!
最も簡単なものとしては、ピーラーを使ってうすく長く剥く方法です。
もちろん桂剥きをして細く切るというやり方もありますが、桂剥きってちょっと難しいですよね。
スライサーがある場合はそれで薄くスライスしてから好きな幅に切ったり、もともと細く切れるものもあるのでその機能を活用してもいいです。
生食出来る野菜ならそのままサラダとして使う事もできますし、サンドイッチにはさんでみてもいいですね。
【どんな野菜が向いている?】
自分の好きな野菜を使用していただければいいのですが、麺の代わりに使うなら大根や人参、ズッキーニなどの長い野菜がおすすめです。
多少短くてもいい場合はレタスやキャベツなどの葉物やじゃがいもなども使えますよ。
加熱などでカサが減る野菜もあるのでこんなにたくさん??と思っても案外ペロッといただけてしまいます。
私もベジヌードルに挑戦しようと思い、麺にしやすい大根を使ってカルボナーラを作ってみました!
今回は生クリームや牛乳なしのローマ風のカルボナーラのレシピをご紹介します。
生クリームなどが入らなくても充分トロトロ濃厚になりますよ!!
【大根麺のローマ風カルボナーラ】
○材料1人分
大根(15cm長さ)・・200g
ベーコン・・1枚
白ワイン・・大さじ2
Aパルミジャーノレッジャーノ・・15g
A卵・・2個(全卵1個、卵黄1個)
A粗挽き黒こしょう・・小さじ1/4~
大根のゆで汁・・50ml
オリーブオイル(無ければサラダ油)・・大さじ1
※チーズ・黒こしょうは少し多めに用意し、仕上げに使用してもかまいません。
○作り方
- 大根は2~3mm厚に切り、好みの麺の幅に切る
ベーコンは1cm幅に切る
ボウルにAを合わせる - フライパンにオリーブオイル・①のベーコンを入れて弱火で加熱する
ベーコンに色がついてきたら白ワインを加えてアルコールを飛ばし、煮詰める - ①の大根を塩熱湯(水500mlに対して小さじ1の塩)で30秒ゆでてザルにあげ、ペーパータオル等でしっかりと水分をふき取る
(ゆで汁50mlをとり分けておく) - ②に、とり分けておいたゆで汁を加え、フライパンをゆすりながら油と乳化させ、大根を加えてサッと全体を絡める
- 火を止めてAを入れて手早く絡め、再度弱火~中火でよく混ぜながらトロミがつくまで加熱し、器に盛る
お好みで上からチーズ・黒こしょうをふる(共に分量外)
○ポイント
卵は鮮度の良いものを使用しましょう。
黄身の色が濃いものを使うと、きれいな黄色に仕上がります。
フライパンは小さいものよりある程度大きさのあるものを使用した方が混ぜやすいです。
小さいとすぐに卵に火が入り、ボソボソになりやすいので火加減に気をつけましょう。
作り方③では大根臭さを軽減するために一度ゆでます。
しっかりと余分な水分をふき取る事で味がぼやけるのを防ぎます。
2人前で作ると余熱で火が入りやすいので、1人前ずつの記載にしました。
慣れてきたら分量を倍にして2人前にも挑戦してみて下さいね。
【作ってみての感想】
大根のシャキシャキとした歯ごたえがあるので食感は麺とは言い難いですが、細長く切っているので雰囲気があり、食べ終わった後の満足感もあります。
最初はスパゲッティの麺のように細く切りましたが、ボリュームに欠け食べ応えが今一つだったので、少し幅のある麺のように切って作ってみたらソースとの絡みも断然よくなりました。
塩熱湯でゆでることで大根にも程良い塩分が入り、水っぽさは感じませんでした。
また、大根臭さもほとんど感じませんでした。
ゆでた大根とソースを絡めるとソースが一度水っぽくなりますが、ゆっくり加熱していくとトロミが出てカルボナーラのソース状になります。
絶えず混ぜることがポイントです!火加減に注意!
今回は大根で作りましたが、ズッキーニも相性が良いのではないかなと思います。
野菜も使い方次第で麺類などの代用品にも出来るのだなと実感した料理でした!
今度は違う野菜・調理法でベジヌードルを作ってみようと思います!!
Text by さゆり/食育インストラクター