今年の十五夜は9月24日。手作り月見だんごをお供えし、月見を楽しもう☆

中国から平安時代に日本へと伝わったとされる月見の風習、「十五夜」
今回は、十五夜に欠かせない「月見だんご」の作り方をご紹介します。

【いつから月見をするようになったの?

月見の風習は、平安時代に中国から日本へと伝わり、貴族が詩歌や管弦など、風流な宴を行うようになったのが始まりと言われています。
それから庶民にも広がり、農作物の収穫祭と結びつき、豊かな実りの象徴として「十五夜(中秋の名月)」を眺め、お供えものをして感謝や祈りを捧げるようになりました。

【なぜ月見だんごを食べるの?

月見だんごは中国の月餅にならったものと言われ、1年の満月の数に合わせて12個、うるう年は1つ増やして13個にするのがしきたりでした。
しかし、現在は十三夜に13個、十五夜に15個供えるのが、一般的になっています
月見だんごを食べるのは、だんごが月のように丸く、月は欠けても満ちることから生や不死の象徴と考えられ、それを食べることで健康と幸せが得られるとされていたからです。
月見だんごを供える際には、神や仏に供える食べ物をのせる「三宝(さんぽう)」を使うのが正式です。
無い場合には、お皿に懐紙などを敷いても構いません。


【お家で月見だんごを作ろう!

今回は、だんご粉で簡単に作れる「月見だんご」をご紹介します。
余ったときにはトースターなどで焼いてみたらしあんで食べるのもおすすめです。

<材料>
だんご粉・・・150g
上白糖・・・10g
水・・・100g

【みたらしあん】
Aしょうゆ・・・大さじ2
A上白糖・・・大さじ3
A水・・・大さじ4
A片栗粉・・・小さじ1

<作り方>

  1. ボウルにだんご粉・上白糖を入れてひと混ぜし、水を加えて手でよくこねる。
  2. 生地がなめらかになり、耳たぶ位のかたさになったら15等分にし、丸める。
  3. 鍋に湯を沸かし、(2)を入れ茹でる。
    だんごが浮いてからさらに3分程茹でて氷水にとる。
  4. 三宝(またはお皿)に懐紙を敷き、9個、4個、2個で盛りつける。
  5. みたらしあんを作る。
    鍋にAを入れて火にかけ、トロミがついたら粗熱を取る。

今年の十五夜は、9月24日です。
手作り月見だんごをお供えし、ゆっくりと月を眺めてみてはいかがでしょうか。

Text byまち/食育インストラクター