これからが夏本番!
夏には花火大会や夏祭りと楽しいイベントがたくさんありますね。
そこで必ず見かけるのが屋台のタコ焼き。
今回はこの時期になるとつい購入してしまう、タコ焼きの主役「タコ」のお話です。
【消費量世界一!?日本人が好きな「タコ」】
タコは日本で古くから食用とされており、今では世界で水揚げされる約60%を日本人が食べていると言われるほど人気の魚介類の1つです。
海外ではあまり食べる習慣はありませんが、日本以外でも韓国やスペイン、イタリアなどで食べられています。
【日本でよく食べられる「タコ」の種類】
日本近海に約60種類くらい生息していると言われていますが、実際に流通しているのは数種類程度。
このうち最も多く消費されているのが世界中の温暖域に生息する「マダコ」です。
その他に、タコ類の中で最も大型であると言われている「ミズダコ」、体長10~30cm程の「イイダコ」などがよく食べられています。
産地や種類によって美味しい時期は異なりますが、夏と冬に多く出回ります。
特にイイダコは名前の由来ともなった飯粒のような卵をたくさん持つ冬から春にかけて美味しい季節となります。
【嬉しいことたくさん!タコの効能】
タコに豊富に含まれるアミノ酸の一種である「タウリン」には、肝機能を高める働きや、血圧を正常に保ちコレステロール値を下げる働きがあるため、疲労回復や動脈硬化予防などに期待出来ます。
他にも、強い抗酸化力で老化を予防する「ビタミンE」、肌や髪を健康に保つ「ビタミンB2」、たんぱく質の合成に欠かせない「亜鉛」、ヘモグロビンの生成を助け貧血予防にも働く「銅」などが豊富です。
ビタミンEは「若返りビタミン」、ビタミンB2は「美容ビタミン」とも呼ばれているなど、タコには女性に嬉しい栄養素がいっぱいです。
脂溶性ビタミンであるビタミンEを含むので、夏場はオリーブオイルを使ったマリネなどでさっぱりと頂くのがおすすめです。
【「茹でタコ」を選ぶときのポイント】
お家でタコを食べる時には、ほとんどの方が茹でタコを購入して調理しているかと思います。
その茹でタコを選ぶ時にもポイントがあります。
吸盤が小さく粒がそろっているもの、皮にツヤがあり切り口が乾いていないものを選ぶと良いでしょう。
調理する時には足先を少し落としてから使います。
これはタコが足先に触角を持ち、何でも触れるので汚れて細菌などの付着が多いためです。
夏においしい時期をむかえる「タコ」。
プリプリのその食感を和洋中、様々な調理法でおいしくお召し上がりください!!
Text by まち/食育インストラクター