あまりなじみはないかもしれませんが、6月21日は「スナックの日」です。
この日は1年で一番昼が長くなる「夏至」にあたります。
今回は、食べだしたらとまらない「スナック」についてのお話です。
【スナックの日は歯固めから】
日本では古くから「歯固め」という、堅い物を食べて歯を丈夫にし、長寿を願う習慣があります。
歯固めの「歯」とは、もともと「齢(よわい)」のことを指し、歯固めには齢を固めるという意味がありました。
夏至に行う歯固めでは、主にちまき(当時の呼び方は角黍〔カクショ〕)や、お正月の残りのかたくなったお餅を食べていたことから、「スナックの日」が誕生しました。
【スナック菓子ってどんなものをいうの?】
スナック菓子とは、原料にとうもろこし、米粉、芋類、豆類などの炭水化物、食用油で揚げている菓子類のことです。
小麦が原料のビスケットなどはビスケット菓子、チョコスナックと呼ばれているものは(ビスケット生地にチョコレートをコーティングしたもの)、スナック菓子にはふくまれず、チョコレート菓子に属します。
お煎餅やあられなどで、油で揚げられたものもありますが、米菓として区分されます。
【スナック菓子の形状】
○チップ
じゃがいもを原料としたポテトチップスが一般的ですが、さつまいもやトウモロコシを原料としたものもあります。
そのまま薄くスライスして揚げたものと、マッシュして成形して揚げたものとがあります。
○フライ
原料を切ってから揚げたものと、マッシュしたものを成形して揚げたものなどがあり、比較的厚みがあるスナックです。
○パフ
ポン菓子とも呼ばれています。
パフ〔puff〕とは「膨れる」という意味で、焼成するときに空気を入れたもので独特の食感があります。
トウモロコシを原料にしたものが一般的です。
【ポン菓子のポンって?】
釜状の容器に穀物を入れて熱し、高温高圧になったところで一気にふたを開けて、穀物内の水分を気化させることで膨張し、ポップコーンのような食感のお菓子になります。
一気にフタを開けるときに、大きな「ポーン!!」という音がするので、ポン菓子と呼ばれました。
今ではあまり見かける機会は少ないのですが、大正時代~昭和中頃までは、定番のお菓子でした。
子どもが集まる広場の目の前で、ポーン!と大きな音を立てて、行商人が売りに来ていたそうです。
ちょうど最近、ポン菓子の機械を露天商でみかけたことがありました。
そのときは米ではなく、焼き栗が作られていました。
【おうちで手軽に野菜チップスを作ってみよう】
○材料
<芋類>じゃが芋、さつま芋など
<根菜類>かぼちゃ、にんじん、レンコンなど 塩(お好みで)
○作り方
- スライサーなどで薄くスライスします。
芋類、レンコンは水にさらします。 - キッチンペーパーでしっかりと水気をふき取ります。
クッキングシートを敷いた天板(なければ皿)の上に重ならないように並べます。 - 塩を振ります。
※油で揚げないので、乾燥させる前に調味をします - レンジにかけてパリっとしたら完成!
※600Wで芋類は2~3分、根菜類は1~2分したら上下を返して、また同じ時間レンジにかけます
油で揚げずにレンジで簡単に野菜チップスが作れます!
ヘルシーで食べやすいチップスに挑戦してみてはいかがでしょうか?
Text by ナナちゃん/食育インストラクター