【予期せぬ衝撃】辛い「ししとう」に当たる理由とは?

【予期せぬ衝撃】辛い「ししとう」に当たる理由とは?

梅雨が明ければ夏野菜が美味しくなってくる時期ですね。
そんな夏野菜のひとつでもあるしし唐ですが、時々びっくりする位辛い事ありませんか?
良く焼いていようがお構いなしに辛いしし唐・・・あれにあたると予期せぬ出来事なだけにダメージも倍増(>_<)!!!

【しし唐の由来】

ナス科トウガラシ属の野菜で、トウガラシ類の中でもピーマンやパプリカと同様に「甘み種」に位置付けられます。
しし唐は漢字で書くと「獅子唐」と書きますが、これはしし唐の先端がくぼんでいて獅子の口のように見えるということから名付けられたそうです。
獅子唐と名付けた人は想像力が豊かだなぁ・・・と思いました。

【基本的には辛くない・・・】

しし唐は「獅子唐辛子」と書く様にトウガラシの仲間ですが、甘み種に位置付けられるので、基本は辛くありません
ですが、どういうわけかたまに辛いものにあたるのは育っている時期や栽培環境・また、自然交配による偶然の産物などが要因になっているようです。
季節的には夏場に辛いものが増えるとも言われていて、半分に切った時に種が密集し、詰まっているものも辛い傾向にあります。
一概に上記に上げたことだけでは判断できませんが、なるべくなら辛いものにあたらないことを願いたいですよね・・・。
また、甘い品種としてはしし唐やピーマン・パプリカの他にも京都特産の「万願寺唐辛子」が挙げられます。その他、こちらも京都特産の「伏見甘長」も辛みの少ない品種です。

【夏場にうれしい効能も】

しし唐にはビタミンCや体内でビタミンAに変わるβ-カロテンが含まれています。
ビタミンCは疲労回復や肌の健康を保つほか、メラニン色素の沈着を防ぐ作用があるので、夏場のシミ・そばかす対策に一役買ってくれます。
β-カロテンはビタミンAが不足すると、その不足分だけを補うように体内で生成され、体の免疫力向上や皮膚・粘膜の機能を正常にして丈夫にしてくれます。
夏はうっかり風邪をひくとなかなか治らずに厄介ですよね。
そんな時は体を休めることも大切ですが、プラスしっかりと栄養バランスのとれた食事を心がけましょう!
また、夏場はついつい冷たい飲み物を多量に摂取しがちですが、体の中から冷えてしまい内臓の機能が低下し、夏バテの要因にもなります。冷たいものばかり食べたり飲んだりしないように気をつけましょう~!


【しし唐レシピ】

手軽にできるしし唐を使ったレシピをご紹介しますので、作ってみて下さいね。
がっつりカレー味というのではなく、しょうゆなどが効いた和テイストな味付けなので、ごはんが進みますよ!!

☆しし唐と豚ひき肉のカレー炒め☆
○材料(二人分)
しし唐・・20~30本
豚ひき肉・・200g
塩(しし唐・豚肉用)・・少々
カレー粉・・小さじ1
サラダ油・・適量
A
├酒・・大さじ2
├しょうゆ・・大さじ1・1/2
├砂糖・・小さじ1/2
└片栗粉・・小さじ1/2

○作り方

  1. しし唐は包丁で軽く切り込みを入れるか、楊枝などで数か所穴をあける
  2. フライパンにサラダ油を熱し、しし唐を入れて炒めるしんなりとしたら塩をふって取りだす
  3. 同じフライパンにサラダ油を熱してひき肉を加え、軽くほぐしてそのまましばらく焼く。焼き色が付いてきたら表面に塩をふり、ほぐしながら全体に火を通す
  4. ひき肉に火が通ったらカレー粉を入れて良く炒め、合わせたAを加えて手早く炒め合わせる
  5. トロミが付いたらしし唐を戻し入れてサッと絡める

○ポイント

  • しし唐は切り込みを入れておかないと破裂するので注意!
  • ひき肉はある程度かたまりがあると食べ応えが出るので、フライパンに入れたら最初はあまりほぐしたりせず、片面が焼き固まってきたら粗めにほぐしましょう。
  • カレー粉は先に単体で炒めておくことで香りが立ち、粉っぽさが軽減できます。
  • 調味料を加えると一気にトロミが付く作り方にしているので、やりにくい方は片栗粉を別にして水で溶いて加えても構いません。(トロミは全体をまとめる程度のものなので、もっと濃度がほしい方は調整して増やして下さい。)

今回はシンプルに仕上げましたが、お好みで生姜やにんにくのみじん切りなどを加えても美味しいですよ!
ちょっとした副菜としての一品でもいいですし、他にも野菜を加えたり、肉を薄切りのものに変えたりしてメインのおかずにするなど色々とアレンジしてみて下さいね☆
(野菜や肉の量を増やしたりする場合は、調味料も増やすなど調整して下さい。)

Text by さゆり/食育インストラクター