じゃが芋の魅力は、煮る・蒸す・焼く・揚げるなど、さまざまな調理法で異なる食感を楽しめることです。
また、丸ごと使う場合やカットの仕方でもさらに楽しみ方が変わります。
1年中いつでも食べられるじゃが芋ですが、今の季節には、「新じゃが」が出回ります。
今しか食べられない新じゃがを食べましょう!
【新じゃが前線ってなに?】
じゃが芋の収穫量は北海道が全国1位ですが、栽培は全国各地で行われています。
じゃが芋の植え付けは、冬~春先に行われますが、日本列島は南北に長いので、新じゃがの収穫時期が2~6月に九州地方、5~8月に関東地方、7~8月に北海道と、桜の開花が北上することを桜前線という様に、新じゃがの収穫も南から北へ上昇していくので“新じゃが前線”といわれています。
【新じゃがは丸ごと食べよう!】
新じゃがは年中出回るじゃが芋に比べ、ひと口大で表面がツルッと滑らかな丸型をしています。
水分が多く、でんぷん質が少ないのでホクホク感には欠けますが、皮が薄いので皮ごと食べることができ、ミニトマトのようなプチッと弾ける食感を楽しめます。
皮をよく洗うだけで、皮をむいたり、カットなど下準備が必要ないのが良いですね。
そんな新じゃがは、素揚げや煮っ転がしに最適!
<素揚げ>
じゃが芋の水気をしっかり拭き取ってから低温(150~160℃)の油でじっくり揚げます。
竹串がスッと通るくらいになったら、高温(180℃)にして色よくカリッと揚げます。
しおや青のりを振ったり、バターを絡めると新じゃがそのものの味を感じることができ、そぼろあんやごま味噌で和えてもおいしくいただけます。
<煮っ転がし>
- 鍋に油を熱し、じゃがい芋(300g)をじっくり炒める。
- 砂糖(大さじ2)を加えて全体に絡めながら炒め、砂糖の粘りが出てきたら、しょうゆ(大さじ2)、みりん(大さじ1)、酒(大さじ1)を加えて蓋をし、弱火で10分煮る。
- じゃが芋に火が通ったら、火を止めて味を染み込ませる。
今回は、新じゃがをまるごと使うレシピを紹介しましたが、切って調理してももちろん美味しくいただけます。
新じゃがは皮つきで食べるのが一番おいしいと思いますので、いろいろ試してみてはいかがでしょうか♪
Text by ざわちゃん/食育インストラクター