イギリス式?アメリカ式?世界のサンドウィッチあれこれ

イギリス式?アメリカ式?世界のサンドウィッチあれこれ

フォトジェニック(写真映えする)なメニューがネット上にあふれていて、今は「わんぱくサンド」という具材をたっぷり挟んだサンドウィッチが注目されています。
でもサンドウィッチがはやっているのは今だけでなく、ここ20年ほどを振り返ると「○○サンド」といった名称の具材とパンとの組み合わせが、オシャレ女子の注目キーワードになってきました。

トラディショナルサンドウィッチ

伝統的なサンドウィッチといえば、イギリス式のサンドウィッチでしょう。
サンドウィッチの発祥は18世紀頃といわれ、カードゲームに熱中したサンドウィッチ伯爵がゲームをしながら片手で食事ができるよう、メイドに肉を挟んだパンを持ってくるように命じたのがはじまりといわれています。
今、よく見かけるのはきゅうりのスライスやハムなどの具材とパンが薄い層となるように挟むスタイルです。
整然と美しく並んだサンドウィッチが印象的で、日本でもアフタヌーンティとして紅茶やケーキと一緒に楽しむスタイルがブームとなりました。
このほかに昔からあるサンドウィッチといえば、アメリカ式のクラブハウスサンドという、トーストした3枚の食パンに七面鳥の肉やベーコン、レタス、トマトなどの具材を挟んで2段重ねした食べ応えのあるサンドウィッチがあります。


途中に変化球いろいろ。ベーグルサンドにピタ、パニーニ、タルティーヌ??

ヘルシーなパンとしてニューヨークで人気になったベーグルに具材をサンドしたスタイルがオシャレで、日本でも一大ブームとなり、今でも専門店が見られるほどです。
さらに、主に中近東で食べられている
ピタというパンを切ってポケット状になったところに具材を入れるピタサンドや、具材をサンドしたパンを専用の機械で焼くイタリアのパニーニ、オープンサンドスタイルのフランスのタルティーヌの流行もありました。
これまで、具材をパンで挟んだ世界各国の「サンドウィッチ」を楽しんできたのが日本のサンドウィッチの歴史ではないでしょうか。

わんぱくサンド

そして今、人気なのが「わんぱくサンド」といわれる具材があふれるほど挟まれたサンドウィッチです。
最初はネットで具材たっぷりのサンドウィッチを紹介した方がいて、それがあっという間にSNS上で話題となり、今では専門店が登場するほど人気となっています。
自分で作るときのポイントは、具材を重ねる時に、ドレッシングを少しかけるなど味付けをしながら重ね、オーブンシートなどでしっかり包んだ状態で紙ごとカットすることです。
こうすることで、見た目も味も満足度の高いわんぱくサンドが完成します。

いろいろと流行のあるサンドウィッチ。
例えば、女性が集まるホームパーティではわんぱくサンド、小さな子どもがいたら食べやすいイギリス式、休みの日にゆっくり食べる朝ごはんにはベーグルサンドなど、せっかく色々と選べる日本にいるのですから、一緒に食べる相手やシチュエーションごとに、それぞれの「サンドウィッチ」を使い分けて楽しみたいですね。

Text by ゆず/食育インストラクター