「さばを読む」は傷みやすさから!?旬のサバを食べよう♪

皆さんは、さばを読んでしまった経験ありませんか?
先日私は、突然「〇〇ちゃんのママは何歳?」と聞かれ、明らかにないでしょう、という年齢を言ってしまいました。
後でいろんな意味で反省するのですが、ついつい反射的に言ってしまうんですよね…。
ところで、この「さばを読む」という語源はどこからやってきたのでしょう??
今回はそんな「さばを読む」語源や、定食屋さんでもみそ煮や塩焼きで大人気の旬のサバについて調べてみました!

【「さばを読む」の語源は?

実際の数より多くいったり、少なくいったりして数をごまかすことを「さばを読む」と言いますが、なぜでしょう?
これは、魚市場でサバを数えるときに、傷みやすいから急いで数えて、数をごまかしたことに由来すると言われたり、大量に獲れるのでおおざっぱに数えるという説など諸説あるようです。
ちなみに「さば」の語源は歯が小さいことで「小歯(さば)」、「狭歯(さば)」という説が有力です。
このほか、群れをなして生息するため、数が多いことを意味する古語「サハ」が濁音化したという説もあります。

【サバの種類は?

サバは主に3種類です。
日本近海で獲れるのはマサバとゴマサバです。
また1980年代から国内での漁獲量が減少したため、ノルウェーなどからタイセイヨウサバが輸入されています。

●マサバ
一般にサバといったらマサバのこと。
日本中に分布し、通年食べられますが、旬は秋から冬で脂ののった秋サバは美味
体長約50cm。
やや紡すい形で、背部は青緑色に青黒色の波紋があり、腹部は黒い斑点はなく銀白色。
ゴマサバに比べて断面が平べったいことから「ヒラサバ」とも呼ばれます。
大分の「関サバ」神奈川の「松輪サバ」など各地でブランド化しているものも。

●ゴマサバ
旬は夏で、マサバに比べて脂質が少ないのが特徴
体長約50cm。
成魚では腹側にゴマのような黒い斑点がみられます。
体の断面が丸いことから「マルサバ」とも呼ばれます。

●タイセイヨウサバ
ノルウェーなどから輸入され、サバの中で脂肪量が最も多く、マグロのトロに匹敵するほど!
体長約60cm。
背中に規則正しい明瞭な縞模様があり、ノルウェーサバという名前で流通することも多いです。

これもまたよく聞く、

【「さばの生き腐れ」とは?

サバを食べると中毒症状が起こる場合があります。
サバにはアミノ酸の一種であるヒスチジンが多く含まれています。
これがサバの死後、海洋細菌によってヒスタミンという成分に変化し、一定量を超えると中毒症状を起こします。
そのため、新鮮なサバでも食べるとじんましんなどのアレルギー症状がでることがあるのです!!
だから「さばの生き腐れ」などといわれるようになったのですね。

また、サバは鮮度が落ちやすいうえ、アニサキスなどの寄生虫がいる恐れもあります。
アニサキスは一般的な料理で使う程度の食酢での処理、塩漬け、しょうゆやワサビでは死滅しません。
つまり、酢で締めるだけでは効果はありません!
十分な加熱(60℃で1分、70℃以上では瞬時に死滅)や冷凍(-20℃で24時間で死滅)した後に食べるようにしましょう♪


【注目すべきは栄養!!

脂ののった旬のサバは、青背魚の中でも特にDHAやIPA(EPA)が豊富!!
血液をサラサラにして血栓をできにくくしたり、コレステロール値や血圧の上昇を抑えてくれます
また、良質なたんぱく質をはじめ、血合いの部分には、貧血予防に働く鉄や代謝に欠かせないビタミンB1・B2、骨形成を助けるビタミンDなども含まれています。

【サバの選び方

目にハリがあり、澄んでいるもの、背の模様がはっきりとして、青みを帯びているもの、身にしまりがあり、腹にツヤと弾力があるものを選びましょう。

【健康効果でも話題!!サバ缶の魅力

サバ缶ブームにより市場拡大は目覚ましく、2018年にはついに、ツナ缶を抜いて魚介缶詰の中で市場規模がトップになりました!!

そこで、人気のポイントをまとめてみました♪

①無駄なく栄養摂取!
骨や血合いも丸ごと食べられるため、生で食べるよりカルシウムやビタミンDを多く摂取できる
また、密封してから加圧、加熱殺菌するので保存料一切不使用!

②365日が旬!
サバ缶は、旬である秋から冬にかけて水揚げされたサバを使用
つまり最もおいしい時期のサバが缶に詰められている!

③手軽さがgood!サバ缶レシピが豊富!
缶を開けて手軽に食べられ、おつまみにもぴったり
また、サバ缶を使ったレシピが、本やインターネットで検索すればたくさんヒット。
パパッと時短調理にもってこい!

④和風だけじゃない!洋風な味付けにも注目!!
缶詰のデザインもおしゃれなものが増え、味付けも洋風なものも多くある。
パンやパスタ、ワインとの相性抜群!
おしゃれ女子にも人気!!

⑤お値段もお手頃!
サバ缶は手軽さだけじゃない!
お値段もお手頃で家計に優しい♪

サバ缶は今や保存食としてだけでなく、毎日の健康のために食べられるようになりました。
缶詰ならではの手軽さは、忙しい現代人にとって強い味方ですね!

いかがでしたか??
栄養価の高いサバ!
この季節ならではの秋サバをたっぷり味わいましょう♪

Text by くまこ/食育インストラクター