縁起物野菜の「れんこん」を食べよう!

れんこんはシャキシャキとした歯応えが特徴的な野菜で、穴が空いている事から“先を見通せる縁起物”としておせち料理などで重宝されています。
今回は、秋から冬にかけての旬を迎える「れんこん」についてのお話しです。

【れんこんの注目すべき栄養成分】

●ビタミンC
100g(約1節)当たり48mgのビタミンCが含まれています。
これはビタミンCが豊富とされる、みかんやじゃがいもの約1.5倍!
れんこんのビタミンCはでんぷんに包まれており、熱を加えるとでんぷんが糊状に変化して熱から守ります。
ビタミンCは抗酸化作用があり、免疫力を高め風邪や肌荒れを予防します。

●カリウム
100g(約1節)当たり440mgのカリウムが含まれており、野菜の中でも比較的含有量が多い食材です。
カリウムはナトリウムの排出を促す事で利尿作用をもたらし、むくみの改善に役立ちます。

●食物繊維
れんこんに含まれる食物繊維の大半は、水に溶けにくい不溶性です。
不溶性食物繊維は、腸内の運動を盛んにして便通を促す作用があるため、便秘の予防に役立つ他、腸内の発ガン性物質も体外に排出されるので、大腸ガン予防が期待できます。


【寒いこの時期にぴったり!お手軽れんこんレシピ】

加熱時間や調理法で食感の違いが楽しめる、れんこん!
今回は簡単に出来る汁物をご紹介します。

●体ポカポカれんこん鶏団子汁
<材料>(4人分)
☆鶏団子
れんこん・・200g
にんじん・・50g
鶏挽き肉・・100g

A
片栗粉・・大さじ2
お好みの味噌・・小さじ2

☆スープ
れんこん(おろし)・・50g
しょうが(おろし)・・2g
出汁・・4カップ
お好みの味噌・・大さじ2

しそ(千切り)・・適量

<作り方>

  1. 鶏団子用のれんこんは皮を剥き、半分は粗みじんに、残りはすりおろす。
    にんじんは、細かめのみじん切りにする。
  2. ボウルに(1)を入れ、挽き肉・Aを加えよく混ぜ、粘りが出てきたら12等分にして団子状に丸める。
  3. 鍋にスープ用のれんこん・しょうが・出汁を入れ、ひと煮立ちしたら(2)を加える。
    団子に火が通り浮き上がってきたら、味噌を溶き入れる。
  4. 味噌が溶けたら火を止め、椀に盛り、仕上げにしそを乗せる。

今回は、れんこんを刻む・おろすという2つの方法で使用しました。
β‐カロテンが豊富なにんじんと一緒に摂る事で、抗酸化力もアップ!
体を温めるしょうがも入っているので、風邪予防にぴったりの一品です。

もっちり、シャキシャキ、ホクホク。
様々な顔を持つ、れんこん。
皆さんも是非、ご家庭で活用してみて下さいね☆

Text by ろい/食育インストラクター