「トリュフ」「松茸」と並ぶ世界三大きのこの「ポルチーニ」。
独特の香りを放ち、歯応えが良く、パスタやリゾット・炒め物など様々な料理に使われています。
今回は、旬を迎えるポルチーニの魅力に迫ります!
【ポルチーニ=子豚たち??】
「ポルチーニ」は、イタリア語の「ポルチーノ(子豚)」が複数形になったもの。
一見、結び付かない、きのこと豚…?
実はこれ、きのこ全体が丸々と膨らんでおり、まるで子豚のような愛嬌のある姿にちなんで命名されたものなんです。
また、和名の「ヤマドリタケ」は山鳥の羽色と太った体型に擬えて付けられました。
【なんで値段が高いの?】
店頭で時たま見かける乾燥ポルチーニですが、やはり気になるのはちょっとお高めな値段…。
これはトリュフ・松茸同様に、人工的な栽培がまだ確立しておらず、成長に適した自然での発生を期待するしかないからなのです。
それに加え、環境の悪化による森林の衰退等で、収穫量が減っているのも要因となっています。
日本でも比較的手に入りやすいのは、乾燥品。
干し椎茸と同じく、干すことによって風味が凝縮され、少し使うだけでもポルチーニの風味が楽しめます。
【ポルチーニを使ってみよう!】
乾燥品は、ひたひたのぬるま湯に浸けると約30分で、ある程度柔らかくなります。
また、浸かる程度の水を加え、ラップをして500Wの電子レンジで1分加熱すると、あっという間に柔らかく仕上がり、濃厚な出汁も出ます。
パスタやリゾットなどには、柔らかく仕上がる電子レンジでの戻しがおすすめです。
一方、調理過程で他の素材にポルチーニの旨味を染み込ませたい炊き込みご飯やスープなどよく煮出す料理には、ぬるま湯での戻しがおすすめです。
戻し汁は旨味たっぷりなので、料理に使うととても美味しいです☆
しかし、その戻し汁には砂が混ざっている可能性もあるため、戻し汁は上澄み部分を使うようにしましょう!
生のポルチーニが手に入った場合は、汚れを取り除き、新鮮なうちに炒める・焼く等のシンプルな調理法で楽しみましょう。
低カロリーで食物繊維が豊富なポルチーニ。
ちょっと贅沢な秋の味覚の一つとして、食卓に添えてみてはいかがでしょうか?
Text by ろい/食育インストラクター