8月1日は、“パインの日”というのを皆さんご存知ですか?
今回はトロピカルフルーツの代表格、パイン(パイナップル)の魅力に迫ります。
【パインの日の由来】
現在流通しているパインの大半はフィリピンからの輸入品ですが、国内でも沖縄本島や石垣島で栽培されています。パインの日を制定したのも実は沖縄県だったのです!1990年に消費促進の為に、8月1日を「8(ぱ)1(い)ん」という語呂合わせから「パインの日」に制定しました。沖縄県では8月がパインの最盛期でもあるという事で、8月を「パイン消費拡大月間」としているそうです。
その他にも、別の団体では「8(ぱ)1(い)7(な)っぷる」という語呂合わせから8月17日を「パイナップルの日」と制定しています。
【パインの栄養価】
今が旬のパインには、高い栄養価があります。ここではその一部をご紹介します!
- ビタミンC
美肌を作るコラーゲンの生成に必要不可欠なビタミン。免疫力を高め、風邪を予防し、回復を早めます。
また、鉄の吸収を高める働きがある為、小松菜やほうれん草と一緒にミキサーにかけてジュースにしても良いでしょう。 - マンガン
ミネラルの一種で、骨や関節を強化する働きがあり、骨粗鬆症の予防に効果的です。
- 食物繊維
腸の働きを活発にして便通を促し、便秘改善が期待できます。
この他にも、炭水化物の代謝を助けるビタミンB1や疲労物質の乳酸を溜まりにくくするクエン酸が含まれており、疲労回復に役立ちます。
【舌がヒリヒリ!(+o+)これってアレルギー!?】
パインを食べている時に、舌がヒリヒリと痛くなった!という経験をした方も多いはず!「体に合わないのかな?」とアレルギーを疑ってしまいがちですが、実はパイン特有の酵素“ブロメライン”が関係していました!
<ブロメラインとは?>
パイン特有のたんぱく質分解酵素です。肉や魚などと一緒に調理すれば、たんぱく質の分解が促進され、胃の負担を軽減することができます。また、腸内の老廃物を分解して腸内環境を整える働きもあり、食物繊維との相乗効果で整腸作用も期待できます。ブロメラインは、熱に弱いので調理の際は手早く済ませましょう。また、缶詰のものは加熱処理してあり、残念ですがこの効果は得られません。
<舌が痛むメカニズム>
舌は、唾液中に含まれるたんぱく質に表面を覆われています。ブロメラインはたんぱく質を分解する働きがあるので、パインを沢山食べてブロメラインを摂取すると、唾液中のたんぱく質が分解され、舌は剥き出し状態になってしまいます。そこにパインに含まれる酸の刺激を感じてヒリヒリとしてくるのです。
※パインの舌の痛みに関しては、ブロメラインが原因と考えられることが多いとされています。しかし、唇や喉のかゆみやイガイガするなどの不快感を感じた場合はアレルギーの可能性があるので、食べるのを控えましょう。
甘くて美味しいパインですが、くれぐれも食べ過ぎには注意しましょうね!
Text by ろい/食育インストラクター