ねぎやしょうがと並び、薬味として重宝されることの多い「みょうが」。
爽やかな香りと独特の風味がクセになる、和食にぴったりの食材です☆
私は子どものころは、料理にみょうがが入っていると避けるほど苦手でしたが、いつしか食べられるようになり、今では冷奴やおそばなどには欠かせない!!と思うほど好きになりました♪
みょうがは、ちょっぴり大人味の野菜なのかもしれませんね☆
今回は、奥が深い「みょうが」についてのお話です。
【卑弥呼も食べていた?】
ショウガ科の多年草であるみょうがは、東アジアが原産とされています。
邪馬台国のことが記されている「魏志倭人伝」にも登場するほど、歴史が古い野菜ですが、食用にしているのは世界でも日本だけと言われます。
主に私たちが食べている蕾状のものは「花みょうが」、軟白した若い茎は「みょうがたけ」と呼ばれます。
漢方では消炎や解毒の作用がある生薬として、主に煎じ薬や外用薬に利用されてきました。
【どんな栄養があるの?】
ここでは、注目の栄養成分を一部ご紹介します!
●α-ピネン
香り成分のα‐ピネンは、リラックス効果や血行促進、発汗作用があります。
また、食欲増進や消化を促す効果もあるので、夏バテ気味の方にぴったり☆
ビタミンB1を多く含む豚肉・うなぎ・たらこなどと一緒に食べることで、疲労回復効果が高まります。
●ミョウガジアール
辛み成分のミョウガジアールには抗菌作用や解毒作用があり、風邪の予防をはじめ口内炎やのどの痛みを和らげる働きがあります。
●カリウム
体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧やむくみを予防します。
また、筋肉の収縮にも働くので、足がつりやすい方におすすめの栄養素です。
●マンガン
骨の形成に関わり、関節を丈夫にするほか、エネルギーを生み出す働きも担っています。
【おすすめの食べ方☆】
みょうがは、しょうがやねぎなどのほかの香味野菜と合わせることで新陳代謝が高まり、スタミナアップに役立ちます。
いずれも細かく刻むことで効果が高まります。
例えば、豚のしょうが焼きにみょうがをプラスするなど、豚肉+しょうが+みょうがの食べ合わせは疲労回復やスタミナアップに一役買ってくれること間違いなしです☆
【みょうがでお手軽常備菜を作ってみよう!】
みょうがはくし切りのほか、長ねぎのように存在感のある千切り・具材と絡みやすい輪切りなどにしても楽しむことができます。
今回は、手軽に作れて使い勝手もよい常備菜をご紹介します☆
●みょうが味噌
<材料・作りやすい分量>※保存目安:冷蔵庫で約1週間程
みょうが・・8個(80g)
みそ・・80g
酒・・大さじ2
ごま油・・大さじ1
<作り方>
- ボウルにみそを入れ、酒を加えてよく混ぜる。
- みょうがは粗みじん切りにする。
- 鍋にごま油を熱し、(2)を加えてサッと炒める。
- 全体に油が回ったら(1)を加え、水気を飛ばすようにして混ぜながら火を通し、みょうがが好みのやわらかさになったら火を止めて冷ます。
コクがあるみょうが味噌は、ご飯はもちろん、炒め物や麺類のトッピングとしても使えますよ♪
また、温めた出汁にこのみょうが味噌を溶き入れるだけで、あっという間にみそ汁の完成!
みそや油の種類をお好みのものに変えてもおいしく作れるので、ぜひお試しあれ☆
【みょうがは冷凍保存も出来る☆】
みょうがは冷凍保存で、比較的長く楽しむことが出来る野菜です♪
しかし、丸ごと凍らせると水分が出やすく、いざ使うときに時間がかかってしまいます…。
水分を残したまま凍らせたみょうがは、歯応えが悪くなることも…。
そこで今回は、切って冷凍する方法をご紹介します☆
- 用途に合わせて、小口切りや千切りにする。
- 水にさらしてアク抜きし、水分をよく拭き取る。
- できるだけ平らにしてラップに小分けしたものを、ジッパー付き袋など空気の入りにくい袋に入れて冷凍庫で保存する。
冷凍保存したみょうがを加熱調理する際は解凍せず、凍ったまま使用しましょう。
保存期間の目安は約1ヶ月ほどですが、なるべく早く使うのがおすすめです。
この時期のみょうがは、おいしさも栄養もギュッと詰まっています!
皆さんもぜひご賞味下さい☆
Text by ろい/食育インストラクター