中国では水晶包子とも呼ばれる「葛まんじゅう」。
水晶の様な透明感のあるその見ためは、とても涼やかで今の季節にぴったりな和菓子です。
日本では、「水まんじゅう」「水仙まんじゅう」とも呼ばれています。
【「本葛粉」と「葛粉」の違いって何?】
クズは和名がそのまま英名(kudzu)になっている数少ない植物の1つで、日本をはじめ、中国、東南アジアに分布しています。
日本では「秋の七草」としても有名なクズは、葉や根、つる、花全ての部分が利用されています。
今回のテーマである「葛まんじゅう」に使用する葛粉はクズの根が原料で、根から取り出したでんぷん(葛でんぷん)だけを原材料とし、寒水にさらして精製したものを「本葛粉」、葛でんぷんを主原材料に用い、その他にさつま芋でんぷん(甘しょでんぷん)を混ぜたものを「葛粉」と呼んでいます。
【お家で作ろう「葛まんじゅう」】
<材料(8個分)>
本葛粉・・・30g
グラニュー糖・・・80g
水・・・160g
こしあん・・・160g
<作り方>
- 鍋に葛粉・グラニュー糖を入れ、水で溶く。
- (1)を中火にかけ、木べらで鍋底をこすりながらしっかりと練る。
- かたまり始め、全体が透明になってきたら火を止める。
- 木べらに(3)をのせ、スプーンなどで丸く成形し、ラップの上におく。
- 8等分にして丸めたあんを(4)の中心におき、茶巾に絞る。
輪ゴムでラップを閉じ、氷水に浸して冷ます。
本葛粉を使った葛まんじゅうは、風味ものどこしも格別!
涼やかな葛まんじゅうを食べて、暑い季節を乗り切りましょう!!
Text by まち/食育インストラクター