ほうれん草に負けてない!小松菜の栄養価とは?

ほうれん草に負けてない!小松菜の栄養価とは?

小松菜はほうれん草よりもアクが少なく、食べやすい野菜です。
江戸時代中期以降に東京都江戸川区の小松川地区で作られていたことから“小松菜”という名前になったといわれています。
江戸時代、将軍に気に入られ、献上する際に土地の名前を冠し、当時から江戸庶民には親しまれていたようです。
冬を代表する野菜としても知られており、関東では正月のお雑煮にも使われる季節を告げる野菜でもあります。
栽培期間が短く、いろいろな環境に適応できるため一年を通して流通しています。

【カルシウムと鉄はトップクラス】

小松菜に含まれるカルシウム量は牛乳に劣りません。
また、単純に比較すると小松菜には、ほうれん草の3倍以上のカルシウムが含まれています。
さらにほうれん草のえぐみの素となるシュウ酸は、カルシウムに取り付いて吸収率を悪くしてしまうため、比較すると小松菜を食べた方が効率的に摂ることができそうです。
また、野菜の中では鉄の含有量が多いほうれん草と小松菜。
ほうれん草は2.0mg/100gに対して小松菜は2.8mg/100gの鉄が含まれています。
鉄の吸収率は、肉や魚に含まれているものの方が高いことが分かっていますが、鉄を吸収しやすい形に変える働きがあるビタミンCが、小松菜とほうれん草には多く含まれています
しかし、ほうれん草には、カルシウムと同様に鉄の吸収を妨げてしまうシュウ酸が腸内で鉄とくっついてそのまま身体の外へ出て行ってしまいます。
これらのことから、ほうれん草と小松菜は比較的多くの鉄を含んでいますが、小松菜の方がシュウ酸の含有量が少ないため、鉄分が吸収しやすいといえますね。


【おいしい小松菜の選び方】

小松菜は、葉の緑が濃く鮮やかで、シャキッと元気なもの、厚みがあるものを選びましょう
茎は太すぎず、白っぽくなく薄く緑色をしている方が美味しくカロテンなどの栄養も多く含まれています。
保存するときは、ポリ袋に入れて口をピッチリと閉じ、根元を下にして、冷蔵庫の野菜室に立てて保管しましょう。

ほうれん草以上にカルシウムや鉄不足には、効果が期待できそうです。
歯や骨の強化や骨粗鬆症予防、貧血予防に小松菜を取り入れましょう!

 Text by ざわちゃん/食育インストラクター

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