ローカロリーで旨味たっぷり!体に嬉しいキノコ

椎茸・えのきたけ・エリンギ・ぶなしめじなど、人工栽培が盛んなキノコが私達の周りには沢山あります。
一年中安価に出回っていますが、キノコにも美味しい時期があり、秋~初冬にかけて旨味が増す時期とされています(種類によって旬が二回の物もあります)。
ローカロリーで注目を浴びているキノコ。
カロリー以外でも体に嬉しい効能があるのでご紹介します!

【効能① 食物繊維】

食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があります。
食物繊維は便の量を増やしたり、軟らかくして排便を促すので、便秘解消や腸内で有用に働く善玉菌を増加させます。
キノコには水溶性食物繊維も入っていますが、不溶性食物繊維がより豊富
腸をきれいにしてくれる効果が高いので、女性にとって強い味方です。

【効能② ミネラル・機能性成分も豊富】

キノコは食物繊維のほか、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、皮膚や髪の毛、爪などを健康に保つビタミンB1、脂肪の代謝を助け、効率よくエネルギー変換してくれるビタミンB2も豊富。
舞茸は免疫機能の回復やがん細胞の増殖を抑制する働きが期待できるβ-グルカンという多糖類が含まれます。
このβ-グルカンは腸を刺激して腸内環境を良くし、大腸がんの予防効果も期待できます。
また、エリンギにはカリウムも多く含まれているので、高血圧解消にも一役買ってくれます。


【保存方法】

椎茸は意外と鮮度が落ちるのが早いキノコですので、購入後は1~2日で使い切りましょう。
椎茸は保存する際、石づきを上にして保存すると良いです。
えのきたけ・舞茸・ぶなしめじは買ってきたパックのまま保存を。
エリンギはラップで包み、なるべく早めに使い切りましょう。
全体を通していえるのは、水滴などがついて濡れたような状態になるのを避けるという事。
たくさん購入した場合は冷凍がおすすめです。
小房に分ける・適度な大きさに切るなどし、一回分ずつラップ等で包んで冷凍庫へ。
使用する際は凍ったまま炒め物や汁物に使用します。
解凍されると水分が出てベチャっとした状態になるので気をつけましょう。
乾燥させて干キノコとして保存しても旨味成分が増し、おいしくいただけます。

【おすすめの食べ合わせ】

●しいたけ・なめこ・ぶなしめじ×豆腐・小魚
→骨粗鬆症予防
キノコに含まれるビタミンDと豆腐・小魚などに含まれるカルシウムを一緒に摂ると相乗効果で体内へのカルシウム吸収を促進します。

●しいたけ×鯵・さんま
→動脈硬化予防
椎茸特有の成分エリタデニンは血中コレステロールの上昇抑制効果、青背の魚に含まれるDHAやEPAは血栓予防や中性脂肪抑制に効果が期待できるので、動脈硬化予防に一役買ってくれます。

●ぶなしめじ・えのきたけ×レモン
→免疫力アップ
ぶなしめじやえのきたけに含まれるビタミンB1は疲労回復に効果的な成分で、レモンに含まれるビタミンCと一緒に摂ることで、免疫力アップが期待できます。

キノコ類はマリネや南蛮漬けのような調理法とも相性が良いので、おススメです!
一年中あり、安いので様々な料理に使う事が出来る魅力的な食材です。
上手に取り入れて、健康増進に役立ててみてください。

 Text by さゆり/食育インストラクター

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