料理のジャンルを問わず使われる片栗粉。
主にとろみ付けや揚げ物で使う方も多いのではないでしょうか?
最近では顆粒で、水溶きしなくてもすぐに混ぜて使える便利な製品も普及していますね☆
今回は、なかなか片栗粉を使い切る事が出来ないという方にもおすすめ☆片栗粉活用術をご紹介します。
【片栗粉ってどんな粉?】
元来野山に自生するカタクリの花の根から採れるでんぷんである事に由来して、片栗粉と呼ばれています。
その後カタクリの自生の減少に加え、馬鈴薯(じゃがいもの別名)栽培が盛んになると、形状・性質・用途が似ていて安く大量に出荷される馬鈴薯でんぷんが片栗粉として使われるようになりました。
【片栗粉の特徴】
●糊化する温度が低い
→火を止めた後に水溶き片栗粉を加えるだけで簡単にとろみがつく。
●粘度(とろみ)が高い
→冷めにくく、保温状態になる。調味料が食材によく絡む。
●透明度が高い
→料理の素材の色彩を損ねない。
●食材の表面をコーティングする
→魚や肉などの旨味や栄養を逃さない。
その他にも無味無臭に近い、仕上がりにツヤを出す、油脂を乳化させ脂っこさを軽減するなど様々な特徴があります。
一口にでんぷんと言っても、とうもろこしやさつまいも・タピオカなど様々な種類があり、それぞれの調理特性を活かして使い分けると、より料理の幅が広がります。
以前勤務していた保育園では、おやつに芋もちを提供していました。
蒸したじゃがいもに片栗粉を加え成形し、甘辛いタレを塗って焼くという至ってシンプルな物ですが、もちもちとした食感がとても好評でした☆
また、ハンバーグなどの肉料理では卵の代わりに繋ぎとして、お菓子では小麦粉の代わりに生地として使う事が出来、片栗粉はアレルギーの代替食品としても幅広く活用できる食品です。
その他にも片栗粉を使えば、わらび餅やジェラートも手軽に作る事が出来ます☆
とろみだけだと思っていた方もご家庭で余っている片栗粉があったら是非作ってみてはいかがでしょうか?
Text by ろい/食育インストラクター