冬にかけて旬を迎えるカリフラワー。
しかし、形状が似ているブロッコリーの方が手に取りやすく、食卓への登場回数も多いのではないでしょうか?
今回は、ブロッコリーにも負けない!魅力たっぷりのカリフラワーをご紹介します!
【カリフラワーってどんな野菜?】
ブロッコリーやキャベツ、菜の花などの仲間で、アブラナの一種です。
ブロッコリーが緑黄色野菜なのに対し、カリフラワーは淡色野菜になります。
標準和名ではハナヤサイ(花椰菜)といいます。
また、キャベツをカンラン(甘藍)と呼ぶのに対して、カリフラワーは花カンランとも呼ばれています。
外葉でつぼみを包むようにして覆われており、日光に当たらず育つため白くなります。
【ブロッコリー人気におされている!?】
地中海原産のカリフラワーは、明治初期に観賞用として日本に伝わりました。
戦後は食の洋食化と共に食用としての需要が増え、ホワイトアスパラ、セロリと合わせて「洋菜の三白」と呼ばれ、広く親しまれるようになりました。
卸売量は、昭和60年ではカリフラワーが約75000トン、ブロッコリーは約54000トンでカリフラワーが優勢でした。
その後、アメリカでブロッコリーの健康効果が認められたことや緑黄色野菜ブームなどの影響で、平成26年にはカリフラワーは約19000トン、ブロッコリーは約150000トンと10倍近く差がついてしまいました…。
【カリフラワーの栄養価】
少し肩身の狭い思いをしているカリフラワーですが、実はこんな栄養が含まれているんです!
①ビタミンC
淡色野菜の中で、ビタミンC含有量はトップクラスです。
葉物野菜よりも1回に食べる量が多く、カリフラワーのビタミンCは加熱した際の減少量が少ないので、効率良く摂ることが出来ます!
カリフラワーおよそ1/4個で1日に必要なビタミンCが摂れます。
ビタミンCは免疫力アップに働き、病気にかかりにくい丈夫な体作りに役立ちます。
またコラーゲンの生成を助け、シミやそばかすを防いで美肌へと導きます。
茎の部分に多く含まれているので、茎も残さず利用しましょう。
②葉酸
葉酸には細胞を新しく生まれ変わらせる働きがあり、胎児の発育や造血に必要不可欠な栄養素です。
貧血予防に役立つため、妊娠中の方や妊娠を予定している方は特におすすめです。
③イソチオシアネート
カリフラワーなどのアブラナ科の野菜にはイソチオシアネートという成分が含まれており、血液をサラサラにしたり、がんや生活習慣病の予防に働きます。
【「白」以外もあるんです!】
一般には白いものというイメージがありますが、近頃は紫色の「バイオレットクイン」やオレンジ色の「オレンジブーケ」、黄緑色の「グリーンカリフラワー」などカラフルなカリフラワーが店頭に並ぶようになりました。
淡泊な味わいとコリコリとした食感が魅力のカリフラワーは、パンチがあるカレー味や濃厚なホワイトソースなどとの相性が抜群!
お子様もモリモリ食べてくれるはず☆
この冬はカリフラワーを食べて美味しく、元気に過ごしましょう!
Text by ろい/食育インストラクター