かき氷の日は、かき氷を“夏氷(なつごおり)”とも呼び、“な(7)つ(2)ご(5)おり”の語呂合わせと、1933年7月25日に山形市で日本最高気温40.8℃が記録されたことにちなみ、日本かき氷協会がかき氷にふさわしい日として制定しました。
日本最高気温は更新され、現在は四万十市で2013年8月13日に記録された41.0℃です。
今年の夏も猛暑になると予想されていますので、かき氷を食べて夏を乗り切りましょう。
【天然氷のかき氷を楽しもう】
天然氷とは、冬の寒さだけでじっくりと時間をかけて作られる氷のことです。
水は時間をかけてゆっくりと凍ることで、不純物を含まない純度の高い氷になります。
2週間~20日ほどかけて氷の厚さが15~20cmになると、適度な大きさに切り分けられ、氷室(ひむろ)に運ばれて保管されます。
氷室は氷を貯えておく場所のことで、現在の冷蔵庫にあたります。
製氷する技術がなかった時代から、冬場にできた天然の氷を溶けないように保管する低温貯蔵庫として用いられ、現在でも天然氷は氷室で保管されています。
この天然氷でつくるかき氷は、格別です!
冷凍庫でつくる氷は、急激に冷やされて不純物も含んだまま凍るため、水が氷るといわれる0℃よりも少し低い温度でも溶けやすくなります。
それに対し、天然氷は時間をかけて不純物を含まずに固く凍るため、0℃まで溶けることありません。かき氷に使われる天然氷は、その特性を生かし、口どけの良い-10~-4℃くらいまで氷を温めてから削ります。
この温度で削ると、氷を薄く削ることができ、ふわふわとした食感のかき氷になります。
天然氷に合わせて、自家製のシロップをかけるかき氷屋さんが最近では人気です。
夏祭りなどで食べるかき氷に比べ、お値段は少々高くなりますが、ふわふわで口どけの良い氷に自家製シロップがマッチしてとっても美味しいですよ☆
【台湾から上陸!マンゴーかき氷】
台湾ではマンゴーに練乳を混ぜて凍らせた氷を削り、アイスやマンゴーの角切りをトッピングしたマンゴーかき氷が人気です。
1~2年前から日本でも話題になり、東京や大阪で食べることができます。
台湾では、このかき氷を雪花氷(シェーファービン)といいます。
マンゴーかき氷だけでなく他にも種類が豊富で、ベースの練乳を加えた氷を削ることで、最後まで甘さを感じながら食べることができます。
これからますます暑くなります。
かき氷などの冷たいものは食べ過ぎると夏バテの原因にもなりますが、ほどほどに食べて夏を乗り切りましょう!
Text by ざわちゃん/食育インストラクター