みかんや柚子など、柑橘は寒い季節のイメージがしますよね?
でも、鮮やかな緑色と爽やかな香りをもつ「かぼす」はそれよりも少し早い8月~秋にかけてが旬の食材です。
【かぼすとはどんなもの?良いかぼすの見分け方】
大分県の特産品である、かぼすはゆずと同じく酸味が強く生食にむかないことから「香酸柑橘」とされています。
似たような柑橘に「すだち」がありますが、皆さんは見分け方をご存知ですか?
一番のポイントは「大きさ」で、かぼすに比べるとすだちは小さく、ピンポン玉位の大きさです。
また、香酸柑橘の特徴である酸味は、すだちと比べるとかぼすは弱く、甘味が強いのが特徴です。
お店で選ぶときには、表面にツヤがあり、緑色が濃いものを選びましょう。
皮が黄色くなっていなければ冷蔵庫で1か月位日持ちします。
焼き魚や天ぷら、ポン酢にして鍋物と合わせるのはもちろん、白身魚のお刺身にほんのひとしぼりして塩や少量のしょうゆで食べるのもおすすめです。
しぼる際には半分に切って切り口を上に向け、果汁が果皮をつたうようにすると香りがより引き出されます。
【かぼすの女性に嬉しい効能】
かぼすには「ビタミンC」が多く含まれています。
ビタミンCはコラーゲンを合成し、皮膚や骨、血管を丈夫に保つ働きがあるため、シミを防ぎ美肌に役立ちます。
また、強い抗酸化作用により、動脈硬化や心筋梗塞を予防します。
かぼすの酸味は「クエン酸」によるもので、疲労物質である乳酸を分解し疲労回復を早める働きをしてくれます。
また、料理で使った後のかぼすをお風呂に浮かべると、外からもお肌がツヤツヤに!!
さらに、かぼすの香りにはリラックスの効果もあるので、疲れた時や眠れないときにおすすめです。
【牛乳と合わせるだけ!簡単かぼすドリンクの作り方】
かぼすを「いつもとちょっと違う使い方で楽しみたい!」という方におすすめなのが、牛乳を使ったかぼすドリンク。
作り方はとてもかんたん!!
かぼす果汁と牛乳・はちみつを混ぜ合わせるだけ!
牛乳グラス一杯(200ml)に対してかぼす果汁(大さじ1)にはちみつはお好みの量加えて下さい。
ヨーグルトのような爽やかな味に変わりますよ。
和・洋・中、どの料理にも合う万能な「かぼす」。
ぜひ美味しい今の時期に味わいたいですね。
Text by まち/食育インストラクター