イチジクは、プチプチとした食感と優しい甘さが魅力の果物です。
イチジクの旬は夏~秋にかけて!
今回は様々な嬉しい効果をもたらす、イチジクの魅力に迫ります。
【漢字で書くと「無花果」=花は無い??】
イチジクは漢字で書くと「無花果」。
字だけを見ると、「花は無い?」と思われがち…。
イチジクは春~初秋にかけて果実の中に白い花が咲き、そのまま肥大します。
しかし、外側からは花が見えないため、この字が当てられたとされています。
独特の食感のあのプチプチは、花の部分にあたるのですね。
【イチジクの見極めポイント】
- 表面にハリと弾力があるもの
- 実全体が色づき、果実の先の方が裂け始め、中の赤い部分が見えたら食べ頃
- ヘタの切り口に白い液が付いていたら、より新鮮な証
- 柔らかく傷付きやすいので、傷みがないかよく見てから購入する
未熟な実を食べると、胃が荒れてしまう可能性があるので気を付けましょう!
イチジクは鮮度の低下が早いので、食べ頃を迎えたら出来るだけ早く頂くのがおすすめです。
ジャムにする際はイチジク自体の糖度が高いため、砂糖を控えめにしてレモン汁を加えると、味が引き締まり色鮮やかなジャムに仕上がります。
【イチジクの栄養】
●ペクチン
食物繊維の一種であるペクチンは腸の活動を促し、便秘予防に働く他、コレステロール値や血糖値の上昇を抑え、糖尿病や動脈硬化の予防にも有効とされています。
●カリウム
体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧やむくみを予防します。
●アントシアニン
赤い実の色は、ポリフェノールの一種のアントシアニンによるもの。
強い抗酸化作用があり、ガンや動脈硬化の予防に働きます。
●植物性エストロゲン
種の部分に多く含まれる成分で、乱れたホルモンバランスを整える働きがあり、肌荒れ予防や生理痛・更年期障害の緩和などが期待できます。
ジャムや甘露煮などに使われるイメージが強いイチジクですが、お肉との相性も◎!
ローストビーフと合わせてサラダ仕立てにしたり、プチプチとした食感を活かしてソースとして活用するのもおすすめです。
イチジクにはたんぱく質を分解する酵素も含まれているので、栄養的に見てもおすすめの組み合わせです。
ただし、この酵素は加熱する事で失活してしまうので、注意しましょう。
皆さんもイチジクを店頭で見かけた際は、手にとってみてはいかがでしょうか?
Text by ろい/食育インストラクター