早い品種では夏から実を付け、ゆっくり時間をかけて熟して赤みを増していく「柿」。
柔らかく熟れた実をかじると、何とも言えない深い甘味が口いっぱいに広がって、秋の味覚の素晴らしさを実感できます。
とはいえ、熟しているように見えても堅かったり、あまり甘味がなくてがっかりすることもあれば、たくさん買いすぎたり、家の庭の柿が実ったなどの理由で、食べ飽きてしまうこともあります。
今回は消費しきれない柿の処理法として、オーブンで干し柿作りに挑戦してみました!
【作り方のポイント】
干し柿というと、縁側や軒先に連ねて干しているイメージが強いと思います。
オーブンで作る場合に柿を丸々1個使ってしまうと中まで乾燥させるのが難しいので、スライスしたもので作ります。
- 柿のヘタと皮を剥いて5mmぐらいの厚さで切る。
(向きは縦、横、輪切りなどお好みで) - 天板にオーブンシートを敷き、スライスした柿を並べて100℃で1時間乾燥させる。
柿を裏返したら再びオーブンに入れて2時間乾燥させる。
(使った柿の品種や大きさ、保存させたい期間によって乾燥時間が変わるので、時間は大体の目安としてお考え下さい)
数週間保たせたいならドライフルーツのオレンジのように、少し硬さを感じる程度にまで乾燥させる必要がありますが、作って数日以内に食べきるのなら少ししっとりしている程度でも大丈夫ですよ。
注意して頂きたいのは、渋柿の処理にこの方法は使えないということです!
作る際は甘柿をご利用ください!
【干すと変わる?栄養素】
干すことでビタミンCは失われてしまいますが、ビタミンAやカリウム、食物繊維といった栄養素はそのままで、豊富に入っています。
それに、干し柿はそのまま食べるのはもちろん、煮物などの料理の甘味付けにも使えます。
そのためにわざわざ干し柿を買うと割高ですが、自宅でストックしているならぜひ試して頂きたいです。
普段の煮物とは違った味わいが楽しめますよ!
今回のオーブン干し柿は、お茶請けはもちろん、アイスクリームに添えるのもオススメです。
乳白色のバニラアイスに干し柿を添えると、秋の落ち着いた雰囲気になります。
器も和風にすると、より季節感も増しますよ!
いかがでしたか?
新鮮な柿は美味しいものですが、乾燥させるとまた違った風味で食べられます。
秋の味覚を余すことなく楽しんでくださいね!
Text by はむこ/食育インストラクター