だんだん日差しが強くなるこの時期はグリーンピース等、マメ科の植物が旬を迎える季節です。
今回は「グリーンピース」にスポットを当ててご紹介します!
【旬】
缶詰めや冷凍品等、一年中出回っているグリーンピース。
旬がないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、春から初夏にかけて旬を迎える野菜です。
色々あるエンドウの種類の中でも未熟果を食べるために作られた青実用の品種で、青豆や青エンドウとも呼ばれています。
【原産地】
原産地は中央アジア~中近東地域辺りで、古代エジプトやギリシャでも食べられていた記録があり、農作物としては世界最古と言われています。
日本には10世紀頃(日本は平安時代中期頃)に伝わったようです。
【選ぶポイント&保存】
購入の際はさや付きをおすすめします。
「全体が淡く鮮やかな緑色をしているもの」「張りがあり、ふっくらとしていて豆のシルエットがはっきりとわかるもの」を選ぶと実入りが良く、粒ぞろいです。
保存の際は乾燥しないようにさや付きでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。
購入後1~2日を目安に食べ切ると最後までおいしくいただけます。
使う直前にさやから出すようにし、食べ切れない場合は購入後すぐに茹でて冷凍しましょう。
【栄養価】
グリーンピースは一般的な野菜には珍しく、良質なたんぱく質や糖質が豊富に含まれたとても栄養価の高い野菜です。
また、疲労回復等の効果が期待できるビタミンB群の含有量が多く、皮膚や消化器官などを健康に保つナイアシン等も含まれています。
中でも便秘改善等に役立つ食物繊維は野菜類の中ではトップクラスで、100g当り7.7g(生の場合)も含まれています!!
<おすすめの食べ合わせ>
☆疲労回復
グリーンピース×エビ
グリーンピースに含まれるビタミンB群とエビに含まれるタウリンは疲労回復に効果的。
炒め物や炒飯等は簡単で美味しく出来、おススメです!
☆老化防止
グリーンピース×ナッツ類
グリーンピースに含まれるビタミンB2は、体内での過酸化脂質分解を補助する働きもあり、ナッツ類に含まれるビタミンEのような高い抗酸化力を持つ栄養素と一緒に摂る事で、より効果的に働きます。
☆その他
グリーンピース×セロリ・玉ねぎ等…動脈硬化や生活習慣病予防が期待できます。
グリーンピース×鰯・鮪・胡麻等…スタミナ増強や健脳効果が期待出来ます。
「様々な食材をバランス良く」が基本ですが、気になる事がある時は少し意識して摂ってみるのもいいですね。
旬の時期だからこそ、缶詰めや冷凍のグリーンピースが苦手という方も、ぜひ一度生のグリーンピースを味わってみて下さい。
炊き込みご飯やポタージュ、炒め物等々…
グリーンピースに対する印象がちょっと変わるかもしれませんよ!
Text by さゆり/食育インストラクター