夏のスタミナ野菜「ゴーヤー」。
別名「苦瓜(にがうり)」とも呼ばれ、その名の通り、独特の苦味が特徴です。
お馴染みのチャンプルーだけでなく、カレーやフライ、肉詰めなどにしても美味しく頂けます♪
今回は、ゴーヤーの栄養や苦味を緩和するポイントなどをご紹介していきます。
【ゴーヤーにはどんな栄養があるの?】
●ビタミンCが豊富
肌荒れやストレス緩和などに役立つビタミンC。
ゴーヤーは、ウリ類の中でトップクラスの含有量を誇り、ゴーヤー1本につきレモンの約1.5個分のビタミンCが含まれています。
ゴーヤーのビタミンCは加熱で壊れにくく、調理での損失が少ないとされています。
また、苦味成分との相乗効果で、ガンや老化の抑制効果が高まります。
●食物繊維でデトックス作用に期待
食物繊維は腸の働きを活発にしたり、デトックス作用が期待できます。
●独特なあの苦味の正体は…モモルデシン!
モモルデシンは胃腸の粘膜を保護したり、胃液の分泌を促して食欲を増進させる他、血糖値や血圧を下げる効果が期待できます。
また、毛細血管を丈夫にし、血液循環を良くする働きもあります。
抗酸化物質なので、多くの生活習慣病予防に役立つ栄養成分です。
【独特な苦味…緩和するには??】
ゴーヤーは苦味が特徴とも言える野菜ですが、その苦味が強すぎるとやはり食べづらいですよね…。
苦味を和らげる方法として、有効と考えられるのは…
- 薄切りにする
- 塩や砂糖を揉み込み、少し時間を置き、出てきた汁気を絞って熱湯でサッと茹でる(※あまり長い時間水につけていると、ビタミンCが流れ出てしまいます)
- 油を使い高温で炒める、揚げる
- 旨味のある食材と合わせて、苦味を緩和する
などがあげられます。
【お子様も食べやすくなる!おすすめの調理法☆】
●下処理は塩&砂糖がおすすめ!
私も家で苦味を和らげる方法を色々試してみました!
すると、下処理の段階でゴーヤーに塩と砂糖を併用して揉み込むと、どちらか1つだけで揉み込むより、苦味が和らぐ印象を受けました。
(私は砂糖を塩の3~4倍量加えました。)
この方法なら苦味が苦手な大人の方はもちろん、お子様も召し上がって頂きやすいと思います。
●うま味成分のイノシン酸と組み合わせよう!
イノシン酸がゴーヤーの苦味と合わさると苦味が和らぐと共に、うま味を引き出してくれます。
イノシン酸は魚や肉などに多く含まれているので、かつお節や豚肉などと炒め合わせるのがおすすめです。
沖縄の郷土料理ゴーヤーチャンプルーがその一例で、理にかなっている事がよく分かりますね!
苦味が強くて敬遠していた方も、ひと手間加えれば美味しく召し上がる事が出来ますよ。
これからの時期、ますます美味しくなるゴーヤー。
是非ご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか?
Text by ろい/食育インストラクター