健康に良いとされるオリーブオイル。
中でもエクストラバージンオリーブオイルが良いとされています。
この“エクストラバージン”は何が良いのでしょうか?
【エクストラバージンオリーブオイルとは】
植物油は大きく分けて植物の種子から抽出される大豆油やごま油、植物の果実から抽出されるオリーブオイルやパーム油といった2種類に分けられます。
オリーブオイルは、果肉を絞って作られるのでフレッシュジュースのような物です。
エクストラバージンは、直訳すると“エクストラ=特別な”、“バージン=自然のまま”という意味があり、人工的に何かを加えていないオリーブオイルのことを言います。
ただし、収穫したオリーブの実を水を使って洗うことや絞ったオリーブオイルを任意でフィルターにかけるという2点は許可されています。
エクストラバージンオリーブオイルの定義としては、機械製法の方法により、
- オリーブの果実から直接抽出したもので複数の専門鑑定士たちによるパネルテスト(嗅覚、味覚テスト)で認められたもの。
- 酸性度も無く、化学的検査によっても酸性度0,8%以下であること。
が判断基準とされています。
【オレイン酸に注目】
油脂の種類は、リノール酸・α-リノレン酸・オレイン酸・パルミチン酸の4種類があります。
この中で特にオリーブオイルに多く含まれているのがオレイン酸。
なんと8割を占めています。
オレイン酸は、悪玉コレステロールを減少させるだけでなく、悪玉コレステロールによって血管内に置かれた過剰なコレステロールを回収する役割を持つ善玉コレステロールを増加させる働きがあります。
これによって動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を予防する働きを持っているのです。
また、小腸で消化吸収されにくく、腸に刺激を与えて腸の働きを活発にさせて便秘を解消する効果があります。
効能はとても高いオリーブオイルですが、成分は脂質なので摂りすぎは禁物です。
健康のためには、1日スプーン2杯がよいと言われています。習慣的に摂ることがポイントになりますね☆
Text by ざわちゃん/食育インストラクター