今が美味しい!大根パワーに迫る!

今が美味しい!大根パワーに迫る!

日本ではいつでもどこにでも置いてあり、手ごろな値段で手に入る大根
日本人に一番愛されている野菜といっても過言ではありません。
今回はこの大根のパワーに迫ります。

【大根は実はここからきた!】

大根は日本生まれの野菜、と思っている方も多いかと思いますが、実は原産地は地中海地方から中東にかけてとされています。
紀元前2200年頃には、大根が古代エジプトで食料にされていた、という記録が残っています。

【大根の栄養成分】

大根の根の部分には、消化酵素や美肌を作るビタミンC血圧低下作用のあるカリウム、さらにでんぷんを分解する酵素のアミラーゼ、発ガン性物質を分解するオキシダーゼなど多くの栄養素を含みます。
昔から「胃腸によい」とされているのはこのアミラーゼのおかげでもあります。
焼き魚に大根おろし、というのも納得です。
根だけでなく、緑黄色野菜である葉の部分も様々な栄養素を含んでおり、カロテンや鉄、カルシウムが主に挙げられます。
大根と相性が良いのは、細胞を丈夫にし、血管をしなやかにする、鶏肉、豆腐などタンパク質を多く含む食材で、より効果を高めることが出来ます
ビタミンB1を多く含む豚肉も大根のビタミンCと合わせる事で、免疫力を高める効果が期待できます。

【美味しい大根の選び方と調理法】

大根を買ったら中身がパサパサだった、なんてことありませんか?
そんなことのないように美味しい大根の選び方をお教えします!
まず、葉付きであれば、葉が鮮やかな緑色で生き生きしているものを選びましょう。
葉付きでないものは、切り口がみずみずしくて青首の部分が明るい緑色のもの、根が白くて皮にツヤとハリがあり、ずっしりと重く、ひげ根の穴が深くないものを選びましょう。
大根を買う時に、大根の青首部分を避けてしまう傾向がありますが、実は先の部分よりも青首部分の方が、水分が多くて甘いのです。
そのため、みずみずしくてシャキッとした歯ごたえがほしいサラダなどにしたい時には青首を、薬味などにしたい時は辛みのある下の方、ふろふき大根やおでんなど、大根の甘みを楽しみたい時は、最も甘い真ん中の部分を選ぶと良いでしょう!!
おすすめの調理方法とすれば、大根にはたんぱく質分解酵素がある為、大根おろしに肉を2時間程浸けておくと、タンパク質がバラバラになり、肉がやわらかくなるので、安くて筋の多い肉を購入した時は試してみて下さい!
葉っぱは小口切りにし、いりごまと一緒にしょうゆで炒めてふりかけにすると食べやすくなりますよ。

このように大根は、どんな調理法にも対応出来、1本丸ごとを楽しめる万能野菜の一つです。
スーパーで葉付きのものを見つけたらぜひ購入してみてはいかがでしょう?

Text by りな/食育インストラクター

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