いまではすっかり浸透して、クレープ屋さんも多く見かけられるようになりました。
ふんわりやさしく軽い食感の生地とフルーツやクリームなどの相性は、もうたまりませんよね♪
そんなクレープの記念日があることを、みなさんご存知でしょうか。
【クレープのルーツは「ガレット」】
クレープは、フランス・ブルターニュ地方のそば粉のガレットに由来します。
ブルターニュ地方は、土地がやせていて小麦粉が育たず、かわりにそばを栽培し、粥にして食べていたそうです。
ある日、そば粥を焼けた石の上に落としてしまったところ、香ばしく焼きあがったものを食べたらおいしかった、この偶然がガレットの始まりとされます。
そのためフランス語の“galet”(ガレ=小石)から名付けられたそうです。
【名前の由来】
17世紀ごろ、ルイ13世妃アンヌ王女がブルターニュを訪れた際にガレットをたいそう気に入ったことで、宮廷料理に取り入れられたそうです。
その後、そば粉・塩・水のみだった生地が、そば粉から小麦粉へ、また牛乳、卵、バター、砂糖なども加えられ、甘くリッチな味わいへと変わりました。
名前は、生地がちりめん状にチリチリっと焼き色がつくことから、ちりめんを意味する「クレープ」と呼ばれるようになりました。
【フランスでは2月2日はクレープで占いをする?!】
2月2日は、フランスでは“La Chandeleur”(ラ・シャンドゥレール)と呼ばれる「聖母マリアお清めの祝日」で、信者がロウソクをもって行進をします。
丸い形が光の形に似ていることから、この日にクレープを焼いて食べる習わしになったそうです。
そして、フランスの家庭ではクレープを焼くときの「しきたり」があるそうです。
それは、左手にコインを握りながら、右手でフライパンのクレープを高くあげてひっくり返すこと。
うまく返すことができれば、幸運に恵まれた1年になるそうです。
1812年、ナポレオンはこの占いを行い、失敗。
その年の10月に、モスクワからの撤退をすることになった、というお話が語り伝えられています。
みなさんいかがでしたか?
日本のクレープは原宿から生まれ、独自に進化したものが定着しています。
シンプルな材料ながらも、クレープの風味や食感はたまりませんよね。
ぜひお家で作ったときには、占いも楽しんでみてはいかがでしょうか?
その際はやけどなどのケガにお気をつけくださいね!
Text by ナナちゃん/食育インストラクター