レシピ本などでみかける「ひたひた」や「かぶるくらい」という料理用語。
聞いたことはあるけれど、違いは分からない。
という人もいるのではないでしょうか。
今回は、「水加減」についての用語を覚えましょう。
【覚えておきたい「水加減」の用語】
レシピに登場する水加減は、大きく分けて「ひたひた」「かぶるくらい」「たっぷり」の3つです。
鍋のサイズと食材の浸り具合によって火の入り方が変わり、仕上がりにも大きく影響してしまうので、料理や食材に合わせた水加減を知ることが大切です。
①ひたひた
鍋に入れた食材が水面からほんの少し頭を出している位の、やや少なめの水加減のことを「ひたひた」と言います。
煮崩れしやすいもの(かぼちゃや芋類など)を煮る時にこの水加減が使われます。
少ない水加減でも落し蓋をすることで対流が起こり、まんべんなく調味液が行き渡るので上手に煮ることが出来ます。
②かぶるくらい
鍋に入れた食材が水面から出ない程度の水加減のことを「かぶるくらい」と言います。
ひたひたよりも少し多めの水加減で、まるごとのじゃが芋や根菜などゆで時間が長くかかるものや、じっくり火を通したい時に、この水加減が使われます。
③たっぷり
食材全体が完全に水に浸り、さらに十分な水分量がある水加減のことを「たっぷり」と言います。
葉野菜や麺類などをゆでる時に、この水加減が使われます。
【麺をゆでる時に聞く「差し水」とは?】
これからの暑い季節、冷たい麺類が食卓にのぼることも多いかと思います。
その時に登場するのが、「差し水」という言葉。
これは、麺類や豆類などをゆでる際に、沸騰した湯を一度しずめるために加える水の事を言い、湯が吹きこぼれるのを防ぐだけでなく、材料の表面を一度引きしめることで、中まで均一に火を通す効果があるとされています。
差し水をすると鍋の中の材料(麺など)がびっくりして下の方にもぐるように見えることから、「びっくり水」とも呼ばれています。
鍋のサイズによっても異なりますが、一度に入れる差し水の量は、50~100ml程度です。
3つの水加減を覚えて、料理上手になりましょう!!
Text by まち/食育インストラクター