ふわふわ食感の生地と、やさしい味のシュークリーム。
どこか懐かしいシュークリームの作り方を今回は紹介します☆
おうちで失敗しないために、まずはお菓子のなぜ?を説明したいと思います!
【その名の由来】
フランス語のシュー(chou)と英語のクリーム(cream)からなる和製外来語で、フランス語ではシュー・ア・ラ・クレームと呼ばれています。
「シュー」とはフランス語で「キャベツ」を意味する言葉で、シューの形をキャベツに見立てたことからその名が付けられました。
ちなみに、細長い形の「エクレア」は、フランス語でエクレール・オ・ショコラと呼ばれ、エクレールとは「雷・稲妻」を意味しています。
おもしろいですよね(^^)
【材料のはたらき】
シュー生地の基本材料は、「水分・油脂・塩・砂糖・小麦粉・卵」などからなります。
それぞれの材料のはたらきを簡単に説明します。
- 水分・・水蒸気に変化し、生地を押しひろげる
- 油脂・・グルテン(たんぱく質)の形成を抑え、生地にのびを与える
- 塩・・生地のひきしめ
- 砂糖・・伸びや風味、焼き色をよくする
- 小麦粉・・ボディを作る
- 卵・・形をセットし、かためる
こうして、それぞれの材料がさまざまな役割をもってはたらくことで、シューが出来上がることがわかります☆
原理を知ったら、お次はいよいよ、レシピの紹介です!
【昔ながらのシュークリームのレシピ】
<ふんわりとしたシュー生地 12個分>
○材料
(A)
水・・50g
牛乳・・50g
サラダ油・・40g
塩・・1g
グラニュー糖・・3g
薄力粉・・60g
全卵(M玉)・・2個
○準備しておくこと
・薄力粉はふるっておく
・卵は常温にしておく
・オーブンは200度で予熱する
・直径13ミリの丸口金をつけた絞り袋を用意する
・オーブンプレートに薄く油を塗っておき、薄く小麦粉をつけた抜型(約5センチ)で目印をつけておく
・水が入った霧吹きを用意しておく
- 鍋にAを加え、強火にかけて沸騰させる。
- 火を止めて、ふるった薄力粉を一気に加え、木べらで混ぜる。
※生地がひとまとまりになります - 再び強火にかけて、木べらで生地を転がしながら20秒ほど加熱する。
※鍋底に1枚膜が張ればOKです(テフロン加工は除きます) - 鍋の中で生地を広げ少し冷ましたら、ほぐした全卵を3回に分けて加え、混ぜ込んでいく。
※生地が熱すぎると卵に火が入ってしまいます
※生地の出来上がりは、なめらかでツヤがあり、少し温かい状態です - 絞り袋に生地を入れ、5センチ幅に絞り、全体に水を吹きかける。
※底面から3センチ位の高さで真上から絞るとよいです
※目印をつけておくと均等に絞ることができます - 200度のオーブンで約30分焼く。
※オーブン庫内もシュー生地を入れる直前に霧吹きで水をかけましょう
※途中でオーブンの扉を開けるとしぼんでしまうので、気をつけてください
<カスタードクリーム>
○材料
牛乳・・250g
バニラビーンズ・・0.2本 (またはバニラエッセンス 少々)
卵黄・・2個
グラニュー糖・・60g
小麦粉・・10g
片栗粉・・14g
生クリーム・・50g
- 小鍋に牛乳とバニラビーンズ(種をしごき、さやごと)を加え、少量のグラニュー糖(分量内)を入れて火にかける。
※フツフツとするくらいまで火にかけます - ボウルに卵黄、残りのグラニュー糖すべてを加え、少し白っぽくなるまでホイッパーですり混ぜたら、ふるっておいた薄力粉、片栗粉を加え混ぜ合わせる。
- ①を②に少しずつ、混ぜながら加えていく。
- ③を濾して小鍋に戻し、再び火にかける。
★ココが肝心!
※少量で焦げやすいため、中火程度で熱しましょう
※鍋底をしっかりとゴムベラなどで掻いて、ダマが出来てきたら一度火から外し、ホイッパーでほぐしてから、再び火にかける、を数回繰り返します
※かき混ぜすぎてしまうと、コシがなくなってしまうので注意しましょう
※クリームのコシが強くなり、フッと弱まった瞬間ができあがりのサインです - ラップをしたバットに流し込み、ぴったりとラップをして直ぐに冷やし固める。
- ⑤をほぐしてから、泡立てた生クリームを数回に分けて加え、混ぜ込む。
※バニラエッセンスの場合は、生クリームに加えてから泡立てましょう - ⑦シュー生地に⑥を絞り入れる。
シュー生地もカスタードクリームも、コツやポイントをつかめば失敗せずに作ることができます!
今回はシュー生地にバターを使わず、手軽なサラダ油で作ることで、ふわっとした食感をだしてみました。
シンプルで手に入りやすい材料でシュークリームは作ることができますので、ぜひともお試しください♪
シュー生地がぷく~っと焼きあがる姿はとっても愛おしいですよ(^^)
Text by ナナちゃん/食育インストラクター