「子どもとおやつシリーズ」ではおやつについてや簡単レシピなどをご紹介していきます!
第2回目は野菜がメインのおやつ人参編です。
【子どもにとってのおやつ】
乳幼児期の子どもは胃が小さく、消化機能も未熟です。
そのため三度の食事に加え、おやつでエネルギーや栄養を補う必要があります。
大人が考えるおやつは「お菓子」のイメージが強いですが、子どもにとっては「おやつ=第四の食事」ととらえるといいでしょう。
素朴な味わいですが、ふんわりと人参の甘みが感じられるビスケットです♪
【にんじんビスケット】
<材料>
薄力粉・・100g
きび砂糖・・20g
塩・・ひとつまみ
サラダ油・・大さじ2
人参(皮ごとすりおろし)・・50g(1/4本分)
<下準備>
・オーブンを170℃に温める
<作り方>
- ボウルに薄力粉・きび砂糖・塩を入れ、手でグルッとかき混ぜる
- サラダ油を加え、かたまりをつぶすように両手ですりつぶすように混ぜ、人参を汁ごと加え、ひとかたまりにする
- (2)がなめらかになったら、20個に分割する
- (3)を団子状に丸めてつぶす
- 天板にクッキングシートを敷き、間隔をあけて(4)を並べ、 170℃で20~25分焼く
- ビスケットの裏に焼き色がついたら出来上がり!
焼き網にのせて冷ます
お次は冷たいデザートです♪
【キャロットゼリー】
<材料>
人参・・1/2本(100g)
はちみつ・・大さじ3
粉寒天・・2g
水・・100ml
オレンジジュース・・150ml
レモン汁・・小さじ1
<作り方>
- 人参はよく洗い、皮をつけたまま柔らかくなるまでゆで、ザルに上げる
- (1)と半量のオレンジジュースを一緒にミキサー(フードプロセッサーやハンドブレンダーでも可)にかける
※ミキサーがない場合は人参を裏ごしてください
その場合、オレンジジュースは(4)で一緒に加えてください - 鍋に粉寒天・水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にし、鍋底から混ぜながら2~3分煮る
※必ず粉寒天は沸騰させてください
粉寒天をきちんと煮溶かさないとかたまりません - (3)にはちみつを加えさらに弱火で煮る
- (4)に(2)・残りのオレンジジュース・レモン汁を加えてさっと煮、火を止める
- 型に流し込み、粗熱をとってから冷蔵庫で冷やしかためる
これならオレンジの香りで、人参の臭みも気になりません。
さっぱりといただけますよ。
【気になる人参の栄養は?】
人参はβ‐カロテンの宝庫。
β‐カロテンは体内で必要に応じて、ビタミンAに代わり、皮膚や体の粘膜(鼻・口・胃腸など)を健康に保つ働きがあります。
また視力の維持、免疫力の強化など体に嬉しい効果がいっぱいです。
【選び方のコツ】
人参はオレンジ色が濃いほどβ-カロテンの含有量が高いので、全体的に色の濃いものを選ぶのがおすすめです。
上部が緑がかったものは日に当たった証拠で、かたくて風味が落ちるので気をつけましょう。
また、茎の切り口が小さいものほど中心にある芯が細く、果肉はやわらかくて甘いです。
新聞紙に包んで冷蔵庫で立てて保存します。
【調理のポイント】
β-カロテンは皮部分に多く含まれているので、できるだけ皮ごと調理しましょう。
β-カロテンは油脂との組み合わせで吸収率が高まるので、サラダの場合もドレッシングなどをかけていただきましょう。
人参にはビタミンCを破壊する酵素が含まれていますが、加熱したり、生食の場合は酢やレモンを合わせることで抑えられます。
人参の旬は春と秋冬の2回あり、手に入りやすい食材です。
特に秋冬の人参は加熱すると甘味が増え、美味しくなります。
また人参の葉には美肌効果のあるビタミンCや、骨や歯を強化するカルシウムが含まれています。
もし葉のついた人参が手に入ったらぜひ召し上がってみて下さい。
いかがでしたか?
今回は、人参を使ったおやつにスポットを当ててご紹介しました。
お子さんと作れる簡単レシピなので、ぜひ作ってみてください♪
Text by くまこ/食育インストラクター