しっかり食べておくといいことあるかも!?ブロッコリーを味方にしよう♪

しっかり食べておくといいことあるかも!?ブロッコリーを味方にしよう♪

サラダやスープにブロッコリーを入れて何気なく食べているという方も多いと思いますが、旬の今から習慣化して食べるのがおすすめです。
さて、その理由とは…?

【歴史ある野菜】

ブロッコリーは栄養価が高いと言われるケールを改良したもので、2000年ほど前のローマで食べていたという記録があります。
さらにそれをブロッコリーに改良したのがローマ人だと言われていて、日本へは明治になって入ってきました。
現在は年中食べられる野菜ですが、栄養を蓄えやすい旬の時期のものを食べるのがおすすめです。

【美と健康は体の内側から】

ブロッコリーは、β‐カロテンやビタミンB群・C・Eなどビタミンが豊富なうえ、カルシウムや鉄、血をつくるのに欠かせない葉酸など様々な微量栄養素も含む野菜です。
特にビタミンCの含有量は100g中120mgと多く、風邪などウイルス対策に有効なため、一年で最も寒くなる季節に積極的に摂りたいビタミンです。
このほか、肌荒れやシミを防いでくれるなど肌を良い状態に保つために必要な成分なので、女性にとって欠かせないものだと言えるでしょう。
また、ビタミンCは抗酸化物質として体内で老化を防ぐ役割もします。
老化は、紫外線や大気汚染、喫煙やストレスなど様々な原因で「活性酸素」が体内に発生し、細胞を酸化させることで起こります。
シミやそばかすを増やしたり、「ガンのもと」を作ったりするので、対抗するために抗酸化物質を摂るのがおすすめです。
ブロッコリーにはビタミンCのほか、β‐カロテンや、辛味成分のアリルイソチオシアネートといった抗酸化物質が複数含まれているのが特徴です。


【春に悩まされる人がいる、あの症状の対策にも】

「オメガ3系の油」が入っているアマニ油やココナッツオイルなどが話題となりましたが、ブロッコリーにもその「オメガ3系」の脂質であるα‐リノレン酸が含まれています。
α‐リノレン酸に期待できる働きは様々ですが、アレルギーを抑える効果もあると言われ、この時期に花粉症予防対策として期待して食べたいものです。
なお、α‐リノレン酸は体内で合成することができないため、食品から摂取しなければなりませんが、ブロッコリーだけを食べていればよいわけではありません。
何事もバランスが大事で、他の食材と一緒に、サラダやスープに加えるなど無理のない範囲で上手に組み合わせて食べましょう

【栄養を効率よく摂り入れるために】

ブロッコリーに含まれる辛味成分のイソチオシアネートやスルフォラファン、β‐カロテンは油脂に溶ける性質をもち、油と組み合わせて調理すると吸収率がアップします。
食材を組み合わせて食べるならアーモンドがおすすめです。
ブロッコリーのβ‐カロテンやビタミンCと、アーモンドのビタミンEとの相乗効果で抗酸化作用が高まります
ブロッコリーの特徴を知って、栄養をしっかり摂り込んでいきましょう。

Text by ゆず/食育インストラクター