バナナ・・・好きな方が多いと思います。私も好きです(*^_^*)
でも、バナナってどんな植物なのかよく知らないですよね(・。・;??
暖かい地方で育ち、おっきな木になっている果物・・・みたいな認識ではないですか??
【バナナは木に生る?】
実はバナナは木になっているのではないんですよ!!!!!
バナナは、バショウ科バショウ属に属する植物。生食用と料理用に分かれ、その種類は300種にもなると言われています。
木のように見える部分・・・あれは木ではなく、仮茎(または偽茎)と呼ばれる柔らかい葉が重なり合ったもの。
その上の方にバナナは出来るんです。だから、「バナナの木」というのは実は違ったんですね(・。・;。
【バナナの原産地】
原産地域は東南アジアの熱帯~亜熱帯。赤道をはさんだ南緯30°~北緯30°一帯を「バナナベルト地帯」と呼び、美味しいバナナが育つのに適した地帯なんだそうですよ(^^♪
ちょっと調べてみたら、日本は沖縄県や鹿児島県、宮崎県辺りがギリギリ30°付近でした・・・。確かに、島バナナという小ぶりなバナナが作られていますよね!
日本ではあまり生産地域が広くないという事もあり、食べられているバナナはそのほとんどが輸入品。現在はフィリピン産が80%で、その他にエクアドル・台湾産もあります。
私達がスーパーでよく見かけるのは、ジャイアントキャベンディッシュと呼ばれる生食用の品種なんです。
【名前の由来】
なぜバナナという名前になったかは諸説あるようですが、アラビア語で「手・指」を示す「banan(バナーン)」が語源という説が有力。その事を裏付けるように、バナナに関する用語には手指にちなんだ呼び名もあるんですよ。
バナナは仮茎になっている状態をバンチと言います。一つのバンチには縦に10~15房のハンドがついています。1ハンドは20本前後のバナナが房状についている状態。
私達が店頭でよく目にするのは1房4~5本。つまり、1/5~1/4ハンドです。ちなみにバナナ1本は1フィンガーと呼ばれています。バナナの房を手(=ハンド)、バラした1本を指(=フィンガー)に見立てています。
【バナナの種??】
ところで、食べている時に『種』のあるバナナに遭遇した事がある方いますか???私は・・・・残念ながら無いです。
その昔、バナナにも種はありました。(現在でも種ありバナナは存在していてるみたいです。フィリピンやマレーシア辺りでは野生の種ありバナナが残っており、現地では召し上がっている方もいるそうですよ^^))あずきの粒大のかたい種がぎっしりと詰まっているのだそうです。
バナナが種なしになったのは、『偶然』の産物。バナナの遺伝子に突然変異が起こり、その結果種なしバナナが存在するようになったのだとか・・・。
(難しいのでちょっとだけ→本来、染色体は2本ずつ対になっているのですが、それが3本になってしまう事で細胞分裂が不規則になり、結果種が出来にくい・・・という事なのだそうですよ。)
その種なしバナナを偶然見つけた人類が食べるのに都合が良かったので、大切に育て広まっていったのだそうです。
ちなみに、たまにバナナの真ん中部分に黒っぽい点のようなものがありますが、あれは種があった頃の名残なんですって。
では、バナナはどうやって増えていくのでしょう。種なしバナナは茎の根に近い辺りから出て来る新芽を接木する事で増やしていくんです。接木から9ヶ月程でバナナは育ちます。
バナナは最初は下を向いているのに、成長するにしたがって太陽のある上向きに育っていくんだそうです。
大きな農場で、たくさんの人達の手によって育てられ、はるばる海を渡って私達の食卓に届いているんですよ。
食べる時に異国の地に思いを馳せながら食べてみて下さいね!
バナナは体に良いことがたくさんあるので、また書きたいと思います!それでは今回はこの辺で(*^^)v
【参考サイト】
「バナナ大学」→http://www.banana.co.jp/index.html
Text by さゆり/食育インストラクター