「子どもとおやつシリーズ」ではおやつについてや簡単レシピなどをご紹介していきます!
第3回目は果物がメインのおやつバナナ編です。
【子どもにとってのおやつ】
乳幼児期の子どもは胃が小さく、消化機能も未熟です。
そのため三度の食事に加え、おやつでエネルギーや栄養を補う必要があります。
大人が考えるおやつは「お菓子」のイメージが強いですが、子どもにとっては「おやつ=第四の食事」と捉えるといいでしょう。
今回はバナナを使ったデザートを3品ご紹介します。
基本的に砂糖は使わず、素材のほのかな甘みで仕上げています。
【しっとりサクサクバナナクッキー】
<材料>
バナナ・・1本(正味90g)
バター・・30g
薄力粉・・90g
板チョコ・・お好みで(1枚程度)
<下準備>
- オーブンを160℃に温める
- 薄力粉をふるっておく
- バターは5mm角位に切る
<作り方>
- ボウルにバター・薄力粉を入れ、手でバターを潰しながら薄力粉と合わせ、そぼろ状にする。
- (1)にバナナをちぎって加え、ゴムベラなどで潰しながらよく混ぜる。
※チョコレートを加える場合は全体が混ざった時点で合わせる。
適度な大きさに板チョコを割って加えて下さい。 - 全体が混ざったらスプーンなどでオーブンシートを敷いた天板にのせる。
予熱したオーブンで25~30分焼く。
<ポイント>
- ねっとりとして少し伸び感のある生地です。
- バターと粉を混ぜる際は手でOKですが、バナナを加えると生地がとてもべたつくので、ゴムベラなどで混ぜると作業しやすいです。
- 焼き上がりはふんわり感が強いですが、冷めるとかたくなります。
【ザクザクバナナクッキー】
<材料>
バナナ・・1本(正味90g)
薄力粉・・大さじ3
コーンフレーク・・30g
<下準備>
- オーブンを170℃に温める。
- 薄力粉をふるっておく。
<作り方>
- ボウルにバナナを入れ、つぶす。
- (1)に薄力粉を入れて切るように混ぜ、コーンフレークを加える。
- 全体が混ざったらスプーンなどでオーブンシートを敷いた天板にのせる。
- 予熱したオーブンで15~20分焼く。
<ポイント>
- 出来上がった生地は少し水分が多いので、スプーンなどで天板に広げると作業しやすいです。
- なるべく薄くのばすとカリッと焼き上がります。
【バナナプリン】
<材料>
バナナ・・1本(正味90g)
牛乳・・100ml
砂糖・・必要な場合(小さじ1くらい)
<作り方>
- バナナの皮をむきラップで包む。
- 600Wの電子レンジで1分加熱する。
- (2)が熱いうちにボウルに入れてつぶし、牛乳を加えてなめらかになるまで混ぜる。
※砂糖が必要な場合はバナナを潰すときに加えます。
- 器に入れ、冷やしかためる。
<ポイント>
- 熟れているバナナの方が甘味が強いのでおすすめです。
- 出来上がって時間が経つと離水することがあるので、かたまったら早めにいただいてください。
- お好みでレモン汁を入れると爽やかです。
- 砂糖はお好みで入れても構いませんが、バナナと牛乳で十分な甘さです。
小さなお子さんには入れない方が素材の味が感じられるのでおすすめです。 - お好みでチョコソースをかけるとよりおいしいです。
【バナナの栄養】
バナナはエネルギー量が高く消化もよいので、運動後や体調を崩した際にピッタリの果物です。
またオリゴ糖や食物繊維の一種であるペクチンを多く含むので、乳酸菌などが入った食品を一緒に摂ると腸内にいる善玉菌の活動が高まり、便秘や大腸がんの予防に役立ちます。
カリウムも豊富で摂り過ぎた塩分を体外に出す作用もあり、高血圧やむくみの改善も期待出来ます。
☆バナナを購入する時は
- 全体的に皮に丸みがある
- 黄色が濃く、色ムラが無い
- ヘタ・皮に傷がない
- シュガースポットが出ていない
ものを選ぶとよいです。
シュガースポットはバナナが熟しているサインですが、シュガースポットが出ているものを選ぶとすぐに傷んできてしまうので、購入時はあまりない方が長く楽しめます。
バナナはヘタから下に向かって甘くなるので、皮をむいたらむいた方から食べていくと最後まで美味しく食べられますよ。
今回のレシピは大人が食べるとちょっと物足りないと感じるかもしれません。
しかし、味覚の発展途中の子どもにとって過剰な味つけより素材を感じることはとても大切です。
足すことは後からでもできますので、まずは素材の甘さや香りを感じてみて下さい。
簡単なので、子どもと一緒に作っても楽しいですよ!
Text by さゆり/食育インストラクター