今ではすっかり食卓に馴染んでいる「アボカド」。
洋食だけではなく、スライスにしてわさび醤油で頂いたり、丼ものの具にしてみたりと、和食の分野でも浸透している食材です。
今回はそんなアボカドについてのお話です。
【美味しいものにはワケがある】
アボカドが世界一栄養価の高い果物としてギネスブックに記載されているのはご存知の方も多いと思います。
確かに、含まれている脂肪酸は不飽和脂肪酸のリノール酸やオレイン酸で、血中脂質の改善に役立ちます。
その他にも血行改善や冷え性予防に働くビタミンEや腸内環境を整える食物繊維など、様々な栄養価に富んでいます。
しかし、良いことばかりとは言えないのもアボカドの特性。
栄養価が高いということは、エネルギー(カロリー)も高い!のです。
このエネルギーの値を上げているのは脂質です。
上述したようにアボカドの脂肪酸は身体に良いものですが、油脂であることには変わりないので、エネルギーが高いことは間違いありません。
あのクリーミーさも豊富な油脂を含んでいるからこそ。
美味しいし栄養もあるからと加減なく食べてしまうと、知らぬ間に摂取エネルギーが跳ね上がっていることがあります!
毎日食べたいという場合は1/2個ぐらいまでを目安にして頂くのが良いでしょう。
たまに食べる場合でも、1日1個ぐらいまでに留めて頂くのがおススメです。
【美容だけではない】
アボカドが日本で普及した理由の1つに、高栄養による美容効果を謳った宣伝があります。
身体に良い脂質を摂取することは肌の張り・ツヤに関わりますし、ビタミンEの抗酸化作用も体のサビを防ぐため、美容効果が期待できる果物という点は間違いないのですが…
それだけではないのがアボカドのすごいところなのです。
アボカドには脂肪酸が豊富だと前述しました。
そして、脂肪酸は男性ホルモンであるテストステロンの生成に欠かせないのです。
テストステロンは集中力ややる気にも関わってくるため、生成量が低下してしまうのは困りもの。
運動などで生成量を高めることはできますが、材料となる良質な脂質は必要です。
そのため、アボカドは男性ホルモンの生成を助けるのにピッタリの食材といえます。
さすがはギネス記録になるだけのことはあって、男女問わず良い効果が期待できるアボカド。
生のままで食べられ調理も楽なのが魅力です。
いろいろな料理に加えてみて下さいね。
Text by はむこ/食育インストラクター