ご飯・パン・麺などは、一度に食べ切れずに残ってしまうことの多い食材のひとつです。
ひと口に「パン」や「麺」と言っても、種類によってその保存法はさまざま…。
今回は、おいしくかつ長持ちさせる保存法をご紹介します☆
【おすすめの賢い保存法をご紹介!】
<ご飯>
●米
密閉容器に移し替え、乾燥と酸化を防ぐことが大切です☆
常温なら…(保存目安:春夏→精米日から約1カ月、秋冬→精米日から約2カ月)
1.蒸れるのを防ぐため、通気性のよい紙袋に移し替える。
2.虫を防ぐため、唐辛子を1本入れて密閉する。
冷蔵なら…(保存目安:冷蔵室→精米日から約1~2カ月)
しっかり密閉できる保存容器に移し替えて冷蔵室で保存しましょう。
雑穀も米同様、乾燥・酸化・におい移りを防ぐために、移し替えて保存しましょう。
●炊いたご飯
黄色く変色し、かたくなって風味が落ちてしまうので冷蔵保存はNG。
冷凍保存がおすすめです!
冷凍なら…(保存目安:冷凍室→約1カ月)
1.ラップを敷き、炊きたてのご飯を平たくして包む。
2.粗熱をとり、金属トレイにのせて急速冷凍する。
炊き立てのご飯は水分をたっぷり含み、やわらかくておいしい状態です。
熱いうちにラップに包めば水分をキープでき、解凍した後でもふっくらしたご飯が楽しめます☆
<パン>
生地が乾燥し、味が落ちてしまうので、冷蔵保存はNG。
冷凍保存がおすすめです!
●食パン・フランスパン
冷凍なら…(保存目安:冷凍室→約3週間)
1枚、または1カットずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。
かたくなってしまったパンは、パン粉やクルトンにして冷凍すると使い勝手がよいですよ♪
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☆おいしい解凍法☆
室温で自然解凍し、霧吹きで表面に少し水を吹きかけてから焼くとふっくら仕上がります。
●クロワッサン
冷凍なら…(保存目安:冷凍室→約3週間)
1.1個ずつ表面が崩れないようにラップで包む。
2.少し大きめの冷凍用保存袋にクロワッサンがつぶれないよう余裕を持って入れ、優しく空気を抜いて冷凍する。
☆おいしい解凍法☆
室温で自然解凍し、焦げないようにアルミホイルで包んでトースターで焼きましょう。
<麺>
麺の種類によって保存法もさまざまですが、覚えておくと便利ですよ☆
●生麺(そば・うどん・生パスタなど)
長期保存なら冷凍がおすすめです。
風味を落とさないために早めに冷凍しましょう。
冷蔵なら…(保存目安:冷蔵室で開封後2~3日)
1.開封後は袋から取り出し、結露防止のためペーパータオルで包む。
2.乾燥と熟成を防ぐため、ラップでぴっちり包み、冷蔵室で保存する。
冷凍なら…(保存目安:冷凍室→約1カ月)
1.乾燥しないように1食ずつラップで包み、平らにして空気を抜く。
2.冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、密閉して冷凍する。
●蒸し・ゆで麺(蒸し中華麺・ゆでそば・ゆでうどんなど)
袋のまま、冷蔵・冷凍保存することもできます☆
冷蔵なら…(保存目安:冷蔵室で記載の期限まで)
未開封のものは、袋のまま冷蔵庫で保存します。
冷凍なら…(保存目安:冷凍室→約1カ月)
未開封のものは、袋のまま冷凍できます。
個別包装されていないものや開封済のものは、乾燥しないように1食ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れて空気をしっかり抜いて冷凍保存しましょう。
☆おいしい解凍法☆
・生麺
凍ったまま好みのかたさにゆでましょう。
・蒸し・ゆで麺
熱湯で30~40秒ほどゆでて菜箸でほぐす、ザルに入れ熱湯を回しかけるなどして解凍しましょう。
●乾麺(そうめん・パスタなど)
においや湿気を吸収しやすいため、密閉できる袋や容器に入れて常温保存するのがおすすめです。
【おいしさを保つには、‟でんぷん”がポイント!】
ご飯・パン・麺などは、でんぷん(炭水化物)が多いということは皆さんご存知ですよね?
でんぷんは、水と加熱するとやわらかく消化のよいαでんぷんに変化し、(糊化)冷えると元のβでんぷんに近い形に戻ってしまいます(老化)。
でんぷんは最も老化しやすい温度が0~4℃のため、冷蔵室で保存すると老化が進みやすくなります。
一方、冷凍では水分が凍結しαでんぷんに近い形で保たれるので、再加熱してもおいしく食べることができるのです☆
いかがでしたか?
ご飯・パン・麺などの主食は、いざというときに使いやすくストックしておくと便利です☆
ぜひ今回ご紹介した保存法を実践し、食事を楽しんでくださいね♪
Text byろい/食育インストラクター