食材を賢く保存&上手に活用しよう!~薄切り肉編~

使い勝手がよく、やわらかくて食べやすい“薄切り肉”。
「1パック買ったけど、使い切れなかった・・・。」
そんなとき、皆さんはどのように保存していますか?
実はちょっとしたひと工夫で、おいしく長持ちさせることができますよ☆
今回は、薄切り肉の冷蔵・冷凍法や、冷凍薄切り肉を使ったお手軽レシピをご紹介します♪

【薄切り肉の保存法

冷蔵と冷凍を上手に使い分け、賢く保存しましょう☆

冷蔵なら・・・(保存目安:冷蔵室→約2日、パーシャル室で約1週間)
「余分な水気を取ること」がとても大切です!
1.パックから取り出し、ペーパータオルで水気を拭き取る。
2.肉から出るドリップを吸収するために、厚手のペーパータオルで1枚ずつ包む。
3.空気に触れないようにラップでぴっちり包み、保存袋に入れてチルド室orパーシャル室で保存する。

冷凍なら・・・(保存目安:約2週間)
このひと手間が、グンとおいしく長持ちさせるのです!
●下味をつける
水気を拭き、お好みの調味料で下味をつけて冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍する。
(下味をつけることでドリップが出にくくなり、肉がやわらかくなります。)

膜をつける
1枚ずつ氷水か塩水にくぐらせてからラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する。
(肉の表面を氷で覆い、酸化を防ぎます。)

オイルづけにする
薄切りにした玉ねぎと一緒に冷凍用保存袋に入れ、オリーブオイルを加えてオイルづけにして冷凍する。
(玉ねぎは肉をやわらかくし、油は酸化や水分が出るのを防いでくれるので、おいしさをキープできます。)


【冷凍薄切り肉を活用してみた!

今回は、あらかじめ下味をつけて冷凍した薄切り肉を使ったお手軽レシピをご紹介します☆

【しっとりジューシー♪豚のトマトクリーム煮

<材料(2人分)> 調理時間:15分
冷凍した豚肉の甘酒みそ漬け・・1袋
玉ねぎ・・1/2個
しめじ・・1/2パック
A生クリーム・・1/2カップ
Aトマトケチャップ・・大さじ2
塩・こしょう・・少々
パセリ(みじん切り)・・少々
サラダ油・・大さじ1

※豚肉の甘酒みそ漬けとは?
みそ・甘酒各大さじ1、しょうが汁小さじ1を冷凍用保存袋に入れて混ぜ、食べやすい大きさに切った豚肉(生姜焼き用)6枚を加えて全体に絡め、薄く平らにならして冷凍したものです。

<作り方>

  1. 豚肉は冷蔵庫で解凍しておく。
  2. 玉ねぎは薄切りにし、しめじは小房に分けておく。
  3. フライパンにサラダ油を熱し、(2)を入れてしんなりするまで炒める。
  4. 汁気を軽く切った(1)を加えてサッと炒め、肉の色が変わったらAを加えてひと煮立ちさせ、塩・こしょうで味を調える。
  5. 器に盛り付け、パセリを振る。

今回は、甘酒みそでつけた豚肉を洋風のおかずにアレンジしてみました!
シンプルに、つけたものをそのまま焼くだけでもおいしくいただけますよ☆

【甘酒にはどんな種類があるの?

甘酒は大きく「酒粕から作ったもの」と「米麹から作ったもの」の2つに分けられます。(中には、ブレンドして売られているものもあります。)

この2つの大きな違いは、
●アルコールを含むかどうか
(酒粕→アルコールが残ることがある、米麹→ほぼ含まれていない)

●砂糖を加える必要があるか
(酒粕→砂糖(甘味)の添加が必要、米麹→加える必要がない)
というところにあります。

今回は、「麹甘酒」を使用しました。
麹甘酒に含まれている糖の約8割はブドウ糖ですが、そのほかにもオリゴ糖やビタミンB群なども多く含まれ、“飲む点滴”と称されています☆
甘酒は、疲労回復や便秘の改善など、嬉しい効果のある食品です。
今回のレシピでは、疲労回復に役立つビタミンB1が豊富な豚肉、ビタミンB1の吸収を高める硫化アリルを含む玉ねぎを使っているので、甘酒・豚肉・玉ねぎの組み合わせは疲れ知らずの元気な体づくりをサポートしてくれます☆

皆さんも冷蔵・冷凍機能を使って、食材を上手に保存・活用しましょう!

Text by ろい/食育インストラクター